自動車保険の専門用語に保険期間通算特則というものがあります。
また、知っておかないと損をすることもありますので、きちんと理解しておきましょう。
以下で説明していきますね。
保険期間通算特則って何?
自動車保険にはご存知のように等級が存在しています。
この等級ですが、1年間無事故で過ごすことができれば、翌年には1つ等級が上がってさらに割引を受けることができる制度です。
ただ、この等級が1つ上がるには一年間任意保険に加入していなければいけません。
つまり、契約の更新がくる前に保険を切り替えてしまったというケースでは、もう1年同じ等級で過ごすことになってしまいます。
これではせっかくの無事故も色褪せてしまうでしょう。
そこで知っておきたいのが、保険期間通算特則というものです。
保険期間通算特則とは簡単に書いてしまうと、旧保険と新保険の間で保険期間を通算として計算できるようにすることを言います。
今、加入している自動車保険の満期が来る前に新しい車を購入して、保険会社を変えたい場合はどうなるのか、具体例を出して説明していきますね。
仮に新しい車を購入した場合はどうなりますか?
例えばの話ですが、保険開始が3月の1日であったとします。
通常であれば、翌年の3月1日になると保険の終期を迎えますので、この満期日に保険を切り替えれば問題なく1つ上の等級として契約を持続することができます。
そのまま保険会社を同じところで契約するのなら、契約内容の変更をするだけで大丈夫です。
もちろんのこと等級が上がるので保険料にも変更があります。
その辺の細かい部分に関しては保険会社に問い合わせをすればわかります。
対して、自動車の購入と同時に保険会社も変更する場合はどうなるかと言うと、実は加入と解約の処理をした日から、新しく契約が始まってしまうのです。
仮に9月1日が新車の納車日だとしてください。この場合、9月1日から新契約となると、これまで半年分ためてきた無事故がなかったことになり、翌年の9月1日までは同じ等級となってしまいます。
そこで保険期間通算特則の出番です。保険期間通算特則を利用することで、保険を切り替えしなかった時と同様に3月の1日に保険の満期を迎えることができます。
ただ、保険期間通算特則の利用に当たり、注意点があります。
新しい保険会社の方は問題ありませんが、古い保険会社に関しては保険期間通算特則を利用した旨を告げて、確実にその日に解約できるようにしてください。できれば解約証明書を発行してもらうようにしましょう。
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