1等級ダウン事故とは、車で事故を起こし保険を利用する際に、翌年からご自身に割り当てられていたノンフリート等級が1等級下がる事故のことを指しています。
自動車保険では事故の内容により等級がどれくらい下がるかが大きく異なるのですが、1等級だけダウンする事故の場合は人に衝突したり車同士でぶつかるなど一般的な自動車事故はあてはまらず、対人賠償・対物賠償・車両保険・自損事故保険・無保険車傷害保険などが適用される3等級ダウン事故とは性格が大きく異なります。
等級ダウンの対象事故
具体的な例を挙げると災害では火災・爆発・台風・竜巻・洪水・高潮、故意や悪意を持って行われる落書き・いたずら、偶然の事故により生じた損害では飛び石によるガラスの破損・飛来したり落下している物との衝突、またそれ以外にも騒じょうまたは労働争議に伴う破壊などについてもあてはまる事になり、いずれも1等級ダウン事故としてわずかに1段階だけ等級が下がる事になります。
等級ダウンに伴う保険料の増加
ただ自動車保険においては例え1段階でも等級が下がれば翌年からの保険金が増額される事になり、本来事故が無ければ翌年に1等級上がる事になりますのでその分も合わせれば実質的に2等級のダウンになりますので、翌年はどれくらいの保険料になるか気になると思います。
この保険料の上昇についてはそれぞれの保険により多少は金額が変わる事になるのですが、2013年度に保険会社の規定が改定された事により従来の等級すえおき事故が消滅して1等級ダウン事故に該当する事になり、加えて事故有係数適用期間として1年間は割高な保険料を支払う事になりました。
ただ本来保険を使用しなければ2年後は無事故12等級で49,000円になりますので、その後も割増し続ける費用のことも併せて考えれば少なからぬ費用を負担していかなければなりません。
このケースで6年後の費用まで考えた時に双方の保険料の差額はおよそ3万円ほどになりますので、この金額より修理費用が高い場合には保険を使った方が結果的に費用を節減する事に繋がります。
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