記名被保険者は自動車保険の中心になる人を意味し、加入する時は契約車両を頻繁に利用する人を記名被保険者として指定します。
例えば新車を買ってそれを夫婦で使う予定だとして、夫が毎日会社の通勤に使って妻が休日の買い物に使うとしましょう。
この場合はどう考えても夫が車を中心に使う人になりますので、記名被保険者は夫になります。
そして
- 賠償責任保険の補償を受けられるのは記名被保険者の配偶者や親族などに限られる
- 記名被保険者が友達に車を貸して、友達が運転している時に事故を起こしたら別の特約が無いと補償は効きません。
- 基本的にリスク分析をしてリスクが高いと判断されればされるほど保険料の優遇が良くなるので、車を契約する時に自分が記名被保険者になると事故にあった時のリスク分析や保険料はどうなるのか、保険会社に色々と聞いてみて下さい。
ので、誰を記名被保険者にするかはなかなか重要な事なのです。
記名被保険者と保険料について
もしも交通事故が起きたとして、運転していたのが記名被保険者だったら当然補償を受けられるし、配偶者の妻や息子が運転していた場合も配偶者と親族に当てはまるので補償は受けられます。
ですが、
自動車保険の大半は様々な要素から保険料を決定する仕組みになっていて、当事者の年齢なども仕組み決定の要素になり得ますし、ノンフリート等級や事故の原因、車を使っていた目的(業務用やレジャー用など)も保険料を左右する要素です。
そしてこういった保険料を左右する要素というのは記名被保険者を中心に行われますから、年齢だけで考えても25歳のAさんが記名被保険者の場合と50歳のAさんが記名被保険者だった場合では全くもって意味が違ってきます。
他にも記名被保険者がゴールド免許ならゴールド免許割引を受けられたりするように、記名被保険者によって割引内容が変わってくる事もポイントです。
記名被保険者を誰にするのかしっかり考えよう
記名被保険者と聞くと難しい言葉なので複雑なシステムに思えるかもしれませんが、簡単に表現するなら車の中心人物に設定する人間によって保険料や割引内容が変わるという解釈でもOKです。
そして記名被保険者、記名被保険者の配偶者や親族、同居人は補償を受ける事が出来るという事も覚えておけば、とりあえず記名被保険者についての最低限の知識はあると言っても良いでしょう。
更に詳しく知識を深めるなら交通事故における保険料の算出方法などを知る必要があり、例えばノンフリート等級や車種によってどのくらい保険料が変わるのか、年齢や住所の違いでリスク分析は変わるか、などなど知るべき事は沢山あります。
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