毎年のように発表される年間の事故による死亡者の数は年々減少する傾向があり、これには飲酒運転を始めとする交通規則の厳罰化や病院の救命医療が高度化したなどの要因もあるのですが、それ以外にも自動車が高性能化して様々な安全装置が装備されるようになった事も要因のひとつとして挙げられます。
安全性の高さゆえの割引
安全装置を装備した車の場合は事故などを起こしにくい事に加えて、運転者や搭乗者の命を守り怪我の程度も抑えることが可能になりますので、自動車保険でも装置を備えている対象車両については安全装置割引を適用して保険料を安くすることができる割引が実施されています。
割引の対象となる装置
では自動車保険で安全装置割引の対象には具体的にどのような装置があてはまるのでしょうか。
まず自動車の作動を制御する事で安全性を高める装置としてはABS・ESCなどが挙げられ、ABSはアンチロック・ブレーキ・システムと呼ばれるもので急ブレーキや低摩擦路でブレーキを掛けた場合などに車輪がロックしたことで生じる滑走発生を低減するための装置になり、またESCは横滑り防止装置と呼ばれるもので自動車を旋回させる際に不安定な状況に陥り横滑りする事を防止し姿勢を安定させる装置となります。
続いて搭乗者への衝撃を低減させる装置としては、エアバッグ・デュアルエアバッグ・衝突安全ボディなどが挙げられ、エアバックは主に運転席の前面に袋が膨らみ事故の衝撃から人体を守る装置で、デュアルエアバックは運転席だけでなく助手席にもエアバックが展開する装置で、衝突安全ボディとは車が衝突した時に衝撃をできるだけ吸収し車内の生存空間を確保して搭乗者を保護するため構造になります。
さらに自動車が盗難されるリスクを軽減する装置としてはイモビライザーがあり、これは盗難防止装置とも呼ばれるもので鍵の内部にある電子チップが持つ固有のIDコードと車体に登録してあるIDコードが一致しなければエンジンが始動できないものになります。
このように
自動車保険で安全装置割引の対象となる装置は様々あるのですが、それぞれで割引率に細かな違いがありますのでどの装置を搭載しているかによりトータルでどれくらいの費用が節減できるかは大きく異なります。
またすでに加入している保険の詳細を見たときに割引が適用されていない事もあるのですが、保険会社により割引が適用される装置についてばらつきがあり、また型式別料率クラスの方で割引が反映されており安全装置割引が省略されているケースもあります。
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