前年無事故割引とは、自動車保険の保険期間中に事故を起こさなかった場合に割引される制度で、もう少し具体的に言うとカウント事故や等級の問題における事故が無かった場合に適用され、ノーカウント事故は対象外になります。
敢えて簡単に言うなら保険期間中を無事故で過ごせば次に契約する時に割引してくれる訳ですから、とにかく
事故を起こさなければ保険料がお得になる仕組みがある
、という事をひとまず覚えておきましょう。
カウント事故とノーカウント事故
前年無事故割引の意味はそれだけなのですが、この言葉の意味をもう少し深く知るためにはカウント事故やノーカウント事故の意味も理解しておく必要があります。
まずノーカウント事故は交通事故を起こして保険金が支払われる事になっても保険事故の扱いとならなかった場合で、例えば保険に入っていない車の損害保険や人身傷害保険などが該当します。
ちょっと理解するのが難しいかもしれませんが、ノーカウント事故はノーカウントと言う様に等級が下がらなかった場合の事を言うので、もし事故を起こしても翌年のノンフリート等級が下がらなければ自分の事故はノーカウント事故に含まれる、でも事故を起こした事実はあるから事故として扱われるという事です。
そしてカウント事故はノンフリート等級が下がってしまう事故であり、つまり前年無事故割引で言う事故はノンフリート等級が下がったカウント事故であり、例えノーカウント事故しか起こしてなくても無事故扱いにはならないという話です。
とにかく事故を起こさなければ割引される
前年無事故割引ではノーカウント事故は対象に含まない、という意味を理解してもらうために改めてノーカウント事故の説明をしましたが、ノーカウント事故なら事故扱いにならず前年無事故割引が適用されると勘違いしている人が多いので注意しましょう。
ちなみに
割引の対象となるのは対人賠償、無保険車障害、対物賠償、人身傷害など多岐に渡るので、前年無事故割引が適用されればとてもお得になります。
また、新契約する時のノンフリート等級が7等級以上ではないといけない、という条件はありますが、事故を起こしていなければノンフリート等級は7等級以上になっているはずですし、事故やトラブルを経験していなければほぼ全ての人に当てはまる割引だと言えます。
事故を起こして自分に非があった場合は賠償しなければいけないし、単独の事故でも車の修理費がかさみますし、更に前年無事故割引が適用されなくなるなどデメリットが多いので、安全運転を心がけて無駄な出費を抑え、きっちり前年無事故割引が適用されるように努めましょう。
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