告知義務とは

かんたん用語解説
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自動車保険における告知義務とは、申込者が保険の契約を行う際に保険会社に一定の事柄に関して正確に告知をする義務を負うもので、告知の内容が事実と異なる場合には保険が利用できなくなるなど大きな問題が生じることになります。

なぜ間違いのない正しい告知が必要か

自動車保険に申し込みをする際には、ご自身の個人情報や加入する車についての情報を伝えると共に、運転免許証の情報やこれまで加入してきた自動車保険に関する情報などを含め幅広く告知する事が求められます。
保険会社では告知を受けた内容を元にして保険料の算出を行ったり、保険の引受けについて可否判断を行う事になりますので非常に重要な情報となるのですが、一方で申込者の立場で見た時に告知すべき情報により保険料が大きく変わる事もありますので、有利な情報に見せかけるために不正確な情報を告知するケースもあるのです。
例えば運転免許証の色についてゴールドの方の場合は事故を起こしにくくリスクが低いと判断され、ゴールド割引が適用されて保険料が通常よりも安くなるのですが、本来はブルーの方が割引を受けようと自身の免許証がゴールドであると虚偽の内容を報告する場合があります。

こうした不正確な情報は保険会社間でデータを共有したり交換することもありますので契約時に露見する事もあれば、事故を起こして保険金の支払いを求めた所で発覚する事もあります。

  • 申し込み時に虚偽が発覚したのであれば保険の引き受けを断られる事になり、また事故を起こした後で虚偽が発覚すれば保険金の支払いを拒まれますので、特に後者の場合はご自身で事故に伴い生じる費用を全額支払う事になりかねず、リスクは非常に大きくなります。

告知が必要な情報

では契約に際して保険会社に対し告知義務を追う情報にはどのような事柄があるのでしょうか、被保険自動車については用途・車種・車名・型式・初度登録年月登録番号・使用目的・改造の有無・補修または修理を要する傷などが挙げられます。
続いて記名被保険者については氏名・住所・生年月日などを正確に記入し、また現在契約している自動車保険については保険会社名・証券番号・保険事故件数・ノンフリート等級・の事故有係数適用期間などの情報が求められます。
またそれ以外にも、被保険自動車の有償貨物運送の有無・過去13ヶ月以内の解除歴の有無・特別危険保険料率適用予告通知の有無・被保険自動車の保険重複契約の有無などについても求められる事になり、いずれの告知義務を有する情報は正確に知らせる必要があります。

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