割増等級とは

かんたん用語解説
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自動車保険では等級制度が導入されており、保険料の支払いに大きな影響を持っています。この等級制度の中で注目しておきたいのが、割増等級と呼ばれるものです。

割増等級っていったいなに?

自動車保険における等級制度は古くから使われているものですので、多くの人にとって馴染みがあるものです。もともとは保険料の支払いを公平に行うために導入された制度であり、自動車保険の契約期間である1年間を無事故なら1つ等級があがって、さらなる割引を受けられるという制度になります。

反対に事故を起こしてしまって保険を利用した場合、翌年の等級は3ランクダウンするといったものでした。この等級制度ですが、2012年より改定されています。この改定で新しく導入されたのが割増等級です。

割増等級もまた保険料の支払いを公平に保つためのものだと言われています。具体的にどんな内容なのかと言うと、

  • 事故を起こして保険を適用した場合、等級がダウンするのは同じです。この時に、事故を起こしてダウンした等級に割増がついてしまいます。もともと事故を起こさずにその等級になった人と、事故があって等級がダウンした人が同じ保険料を支払うのはおかしいのではとする考え方です。
  • もう少し具体的に説明しましょう。仮に7等級の割引率が20%だったとしてください。6等級から無事故で7等級に上がった人と、ランクダウンをして等級が7等級になった人が同じ20%の割引率を受けるのはおかしいとするものです。

    • そこで改定後には割増等級が導入されました。これは同じ等級でも2つの割引率が設定されることになります。1つを無事故の割引率、もう1つを割増等級、または事故有と表記するので覚えておきましょう。
    • この無事故と割増等級では一般的に2割ほど割引率が違うそうです。当然の話ですが、割増等級の方が2割ほど高い保険料を支払うことになります。各保険会社によって等級ごとの割引率も異なりますので、気になる保険会社のものは調べておくと良いでしょう。

      割増等級はずっと事故の翌年のみ?

      割増等級ですが、翌年のみの適用ではありません。事故を起こして保険の適用をした翌年を含めて3年間は割増等級が適用されます。勿論のこと、事故を起こさなければ等級そのものは1つ上がるのですが、上がっても事故有の割増等級がついてくるのです。

      • つまり、3年間は保険料が割増されているのと同じことになるので、保険を利用するリスクが大きくなったと言えるでしょう。基本的に事故を起こさなければ良いと言う人もいるかもしれませんが、どんなに気をつけていても交通事故に巻き込まれてしまう可能性はありますので、保険の使いドコロは良く見極めてください。

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