自動車保険の新車割引きとは、車の初年度登録から25ヵ月以内に契約する保険の場合に適用される割引きです。
その割引率は保険会社によって異なります。
こちらでは自動車保険の新車割引きについて、解説いたします。
自動車保険の新車割引きで約3割保険料が割り引かれる事も
実際に新車割引きを利用すると、どの程度自動車保険の保険料は安くなるのでしょうか。
こちらではいくつかの会社に実際に見積もりを取った結果をご紹介したいと思います。
新車割引きで保険料が安くなる会社BEST5
- メーカー・型式 : トヨタプリウス(ZVW35)
- 記名保険者生年月日 : 1987年3月15日
- 車の使用目的 : 通勤・通学
- 婚姻状況 : 既婚・子供有り
- 運転者条件 : 配偶者限定
- 免許証の色 : ゴールド
- 保険証券 : 発行有り
- 予想年間走行距離 : 5,000km超~10,000km以下
- 等級 : 17等級
- 事故有係数期間 : 0年
- 対人賠償金額 : 無制限
- 対物賠償金額 : 無制限
- 搭乗者傷害保険金額 : 1,000万円
- 人身傷害保険金額 : 3,000万円
- 車両保険 : 無
上記の条件で見積もりを出した時に、新車割引きで保険料が安くなるBEST5の保険会社です。
保険会社名 | 新車割引き適用前保険料 (初年度登録年月26ヵ月以上経過) | 新車割引き適用後保険料 (初年度登録年月25ヵ月以内) | 割引率 | |
---|---|---|---|---|
第1位 | SBI損保 | 25,590円 | 18,520円 | 27.96% |
第2位 | イーデザイン損保 | 26,160円 | 19,740円 | 24.5% |
第3位 | そんぽ24 | 31,000円 | 25,940円 | 16.32% |
第4位 | アクサダイレクト | 34,080円 | 28,880円 | 15.2% |
第5位 | 全労済 | 33,620円 | 28,600円 | 14.93% |
会社別新車割引き率のまとめ
新車割引きの割引率は、保険会社によって大きく異なってきます。
ここでご紹介するのは、各会社が公表している割引率です。
それぞれの会社の中でも割引率の範囲に差がありますが、それは補償内容や免許証の色、また等級や車の種類などによって、適用される料率が変わるためです。
- 東京海上日動 : 6~10%
- 損保ジャパン日本興亜 :10~21%
- あいおいニッセイ同和損保 : 7~11%
- JA共済 : 2~5%
- 日新火災 : 2~9%
- 共栄火災 : 5~9%
- そんぽ24 : 7~9%
- ソニー損保 : 5%
- SBI損保 : 3~9%
- 東京海上日動 : 1~21%
- 損保ジャパン日本興亜 : 2~25%
- あいおいニッセイ同和損保 : 1~21%
- JA共済 : 2~5%
- 日新火災 : 8~10%
- 共栄火災 : 10~16%
- そんぽ24 : 無し
- ソニー損保 : 無し
- SBI損保 : 無し
こちらに記載のない保険会社は、新車割引きを実施していない、または公表していないケースが多くなっています。
新車割引きを実施しているかどうかは、一括見積サイト等を使って調べてみるといいと思います。
自動車保険の新車割引きは保険種別で異なる
自動車保険の新車割引きは、保険料の総額から一律に割り引かれるわけではなく、いずれの保険会社でも、次の5つの保険種別ごとに割引率を設定しています。
- 対人保険
- 対物保険
- 人身傷害保険
- 傷害特約保険
- 車両保険
この中でも特に車両保険は、割引率が高くなる可能性がある保険です。
2つの会社を例に、新車割引率を見ていきたいと思います。
東京海上日動の新車割引き
- 対人保険 : 10%
- 対物保険 : 10%
- 人身傷害保険 : 10%
- 車両保険(~6等級s) : 21%
- 車両保険(6等級s以外) : 11%
- 対人保険 : なし
- 対物保険 : なし
- 人身傷害保険 : なし
- 車両保険(~6等s級) : 11%
- 車両保険(6等級s以外) : 11%
- 対人保険 : 7%
- 対物保険 : 2%
- 人身傷害保険 : 21%
- 車両保険(~6等級s) : 20%
- 車両保険(6等級s以外) : 2%
- 対人保険 : なし
- 対物保険 : なし
- 人身傷害保険 : なし
- 車両保険(~6等級) : 2%
- 車両保険(6等級以外) : 2%
このように、東京海上日動の自動車保険の新車割引きは、新車登録から25ヵ月を過ぎても49カ月まで2%の割引きがあります。
損保ジャパン日本興亜の新車割引き
- 対人保険 : 19%
- 対物保険 : 18%
- 人身傷害保険 : 29%
- 車両保険 : 21%
- 対人保険 : 6%
- 対物保険 : 5%
- 人身傷害保険 : 18%
- 車両保険 : 11%
- 対人保険 : 14%
- 対物保険 : 16%
- 人身傷害保険 : 29%
- 車両保険 : 10%
- 対人保険 : 1%
- 対物保険 : 3%
- 人身傷害保険 : 18%
- 車両保険 : 2%
このように損保ジャパン日本興亜の新車割引きは、全体的に東京海上日動の割引率よりは大きくなっています。
新車登録から26ヵ月以上が経過していても、49ヵ月まで割引きが受けられます。
自動車保険の新車割引きについて知っておきたい事
新車を購入した方は、新車割引きを行っている自動車保険会社で契約すれば、保険料を安く抑える事ができます。
またその際には、条件によって割引率が変わる事もあるので覚えておいて下さい。
新車割引きを最大限受けるための4つの条件
新車割引きは一律で割引率が決まっているわけではなく、条件によって割引率が異なっています。また全ての新車に割引が適用されるわけでもありません。
保険会社によっては軽自動車は新車割引きを行っていないところもあります。
新車割引きを最大限受けるために、知っておきたい4つの条件をご紹介していきますね。
新車割引きは、新車で購入した車であればいつでも加入できるというわけではありません。
契約車両の初度登録から25ヵ月以内に加入しなければ適用されません。
当然の事ですが、新車割引率が高い保険会社を探して加入する事です。
また、保険会社によっては対象となる用途車種が異なる場合もありますので、加入の前には確認が必要です。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 損保ジャパン日本興亜
- あいおいニッセイ同和損保
- 共栄火災
- 三井ダイレクト
- おとなの自動車保険
- イーデザイン損保
- ソニー損保
- SBI損保
- そんぽ24
- チューリッヒ
新車は事故を起こすリスクが低いため、新車割引きは多くの自動車保険会社で実施しています。
さらに型式別料率が低い車ほど、事故リスクが低いため、保険料は安くなります。
型式別料率はクラス1~9までに分類されていて、数字が大きくなるにつれて事故のリスクが高いと判断され、保険料も高くなって行きます。
自動車のタイプで言えば、安定感のあるコンパクトタイプの自動車ではクラスは低く、スポーツカーなど、スピードを出して運転する可能性の高い自動車はクラスが高く設定されています。
また高級車は修理代が高くなる事や、盗難の危険性も高い事から、クラスは高く設定されます。
型式別料率での新車割引率は各社とも非公開ですが、事故有係数が0年の場合に割引率を高く設定している所も多いようなので、事故歴のない自動車で新車割引きを受けた方が、大きな割引を受けられる可能性が高くなります。
大きな割引が適用されるに越したことはないので、中古車を購入する際には事故歴についても確認した方がいいでしょう。
自動車保険の新車割引きは3回利用可能
新車を購入したら、その時点で新たに保険に加入し、さらに毎年自動車保険の乗り換えをする事によって、最大3回新車割引きを受ける事ができます。
自動車保険の乗り換えをしないで更新をすると、通常新車割引きを受けられるのは最長で2年間になります。
ですが1年毎に保険を乗り換えれば、最大3年間割引が受けられるのです。
新車割引きと共に保険料を抑える方法
自動車保険の新車割引きと、その他の割引や節約術と同時に使う事によって、より保険料を抑える事ができますのでチェックしておきましょう。
等級の引継ぎと名義変更
自動車保険の等級の引継ぎや名義変更などによって、保険料を安く抑える事ができます。
等級の引継ぎや他社の自動車保険への乗り換え
車を購入して自動車保険の対象車が変わっても、今まで加入していた保険の等級を引き継ぐことが可能です。
等級は高ければ高いほど、保険料は安くなります。
等級を引き継いだまま、他社の自動車保険に乗り換える事もできます。
同じような条件で今より安い保険があれば乗り換えを検討するといいかもしれません。
ただし次の点には注意して下さい。
- 保険会社と共済では等級が引き継げない事がある
- 満期日(解約日)から7日以内であれば引継ぎできるが、7日過ぎると失効になる
併用できる割引を利用する
新車割引きと併用できる割引には、次のようなものがあります。
- エコカー割引
- ゴールド免許割引
- ペーパーレス割引
- インターネット割引
自動車保険の新車割引きを受ける時に注意する事
ここまで新車割引きについて色々とご説明してきましたが、新車割引きを受けるためには注意しなければいけない事が2つあります。
その1 車両入替の手続きが必要
新車を購入したら、忘れずに車両入替の手続きをするようにして下さい。
これをしなければ、新しく買った車は保険適用にはなりません。
新車割引きを受けられないどころか、事故を起こしても補償がされない事になってしまいます。
それまで入っていた保険でも等級はそのままで、対象の車だけを変更できますので、必ず手続きして下さい。
その2 自動車保険の加入日の確認
新車を購入したら、自動車保険への加入が必要なのはもちろんですが、加入日については納車されたら考えようと思っている方もいるかもしれません。
しかし自動車保険は必ず納車日より前に加入して、納車日当日から保険が有効になるように手続きをしておきましょう。
納車日当日と言えども、事故の可能性はゼロではありません。
保険に加入しないで事故を起こしてしまったら、大変な事になります。
新車の納車に合わせて、新たな自動車保険に乗り換えをするのは、有利に新車割引きを受けるポイントでもあります。
そのためにはまずネットの一括見積サイトを利用して、複数の保険会社から自動車保険の見積もりを取ってみましょう。
まとめ
- 新車割引きを利用すると、自動車保険の保険料が安くなる
- 初度登録から25ヵ月以内に加入すると新車割引きを受ける事ができる
- 新車の納車時に自動車保険を乗り換えると、新車割引きを最大3回使える
- 中古車でも新車割引きは受けられる
- 新車割引きを受けた際に最も安い保険を一括見積サイトで探す事ができる
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