自動車保険の保険料は決して安いとは言えないものです。
年払いを選択した場合には、家計にも響くほどの金額を一度に払わなくてはいけない事もあります。
保険料を少しでも安くするにはどうしたらいいんでしょうか?
こちらでは自動車保険の保険料の7つの節約方法について、わかりやすくご紹介したいと思います。
節約方法1 通販型の自動車保険に乗り換える
自動車保険の保険料を安くしたいけれど、補償内容は今まで通りが良いと考えている方もいると思います。
そういう場合、現在代理店型の自動車保険に入っているのであれば、通販型の自動車保険に乗り換える事が、保険料の節約方法になります。
保険料の節約に通販型をお勧めする理由は次の3つです。
- 代理店型の自動車保険に比べて、保険料が安い。
- インターネット割引などの割引がある。
- 保険料が安くても、代理店型と比べても遜色ない事故対応。
通販型の自動車保険のメリットとデメリット
通販型の自動車保険の保険料を安くできる理由は、代理店を通さないため手数料が発生しない事や、人件費が最小限に抑えられるからです。
その事によって通販型の自動車保険には、メリットももちろんありますが、デメリットもあります。
・保険料が安い
・ロードサービスが代理店型より充実
・対面で担当者に相談ができない
・補償内容を自分で決める必要がある
通販型の事故対応
特に問題はありません。
代理店型の場合、休日や深夜は事故対応を行っていないところもありますが、通販型は基本的に365日24時間事故対応をしています。
そして、事故発生直後に担当スタッフが事故の現場に来てくれますので安心です。
保険料・事故対応・ロードサービスの3点において、利用者の評価を見てみると、総合して満足度が高いのはソニー損保でした。
また、ロードサービスの評価が非常に高かったのが、チューリッヒでした。
それぞれ保険会社によって特徴がありますので、自分に合った保険会社を選ぶようにして下さい。
節約方法2 車両保険を外す
自動車保険の保険料のうち、多くのウェイトを占めるのが車両保険の保険料です。
車両保険を外すことによって、ケースによっては現在の保険料の半分から3分の1程度になる事もあります。
車両保険が必要かどうかを判断する基準は、次の3つです。
- 車の市場価値が高い
- ローンが車両価格の3分の1以上残っている/li>
- 修理代に使える貯蓄がない
車両保険で補償されるのは、車の市場価値が限度になります。
車は購入から年月が経つほど市場価値は下がりますので、10年以上経っているような車には車両保険を付ける意味はありませんから外しましょう。
車両保険の一般型とエコノミー型の違いは補償の範囲です。
補償の範囲が狭くなるエコノミー型は保険料が安く設定されています。
一般型とエコノミー型の補償の範囲は次の通りです。
一般型 | エコノミー型 | |
---|---|---|
他の自動車との衝突 | 〇 | 〇 |
盗難 | 〇 | 〇 |
火災や爆発 | 〇 | 〇 |
台風や洪水や竜巻や高潮 | 〇 | 〇 |
いたずらや落書き | 〇 | 〇 |
飛来物や落下物 | 〇 | 〇 |
当て逃げ | 〇 | ✕ |
自損事故 :電柱やガードレールに衝突 | 〇 | ✕ |
自損事故 :転覆や転落 | 〇 | ✕ |
自転車との衝突や接触 | 〇 | ✕ |
基本的に、地震や噴火または津波などでの車の故障には補償はありませんが、保険会社によってはそれらに備えて特約を設けているところもあります。
車両保険の免責金額とは、車の修理代を保険会社が補償する際に、その一部を自己負担する金額の事です。
一般的に免責金額を高く設定する事で、保険料は安く抑える事ができます。
人身傷害の範囲を広げ搭乗者傷害保険を外す
人身傷害保険と搭乗者傷害保険の補償内容は、それぞれ次の通りとなっています。
- 人身傷害保険の補償内容
- 契約者(記名保険者および扶養家族)や搭乗者がケガした際に補償
- 特約を付けていると自動車に限らず、歩行中・自転車に乗っている時など、車外での事故も補償
- 搭乗者傷害保険の補償内容】
- 契約車両に乗車している搭乗者が事故にあった際に補償
人身傷害保険は、基本補償は契約車両に乗車中のみの補償ですが、特約を付ける事で契約車両に乗っていない時の交通事故についても補償されるようになります。
この特約を付ければ、搭乗者傷害保険を外してもいいと考えられます。
節約方法3 運転者とその年齢を限定する
自動車保険の保険料の節約方法として、運転する人の範囲を限定したり、運転する人の年齢を限定するという方法が考えられます。
運転する人の範囲を限定する
運転者の範囲は、一般的に次のように分類されています。
- 本人のみ
- 本人・配偶者のみ
- 家族のみ
- 限定なし
下に行くほど、運転できる人の範囲は広がり、その分保険料は高くなります。
また家族限定で運転できる人は次の通りです。
- 本人
- 配偶者
- 同居の親族
- 別居の未婚の子
尚、別居の未婚の子は、一度も婚姻歴のない子供のみです。
離婚して独身になった子供は含まれません。
運転する人の年齢を制限する
運転者の年齢は、一般的に次のような範囲で制限出来ます。
- 全年齢
- 21歳以上
- 26歳以上
- 35歳以上
このように分類され、下に行くほど保険料は安くなります。
これは免許を取ったばかりの運転歴の浅いドライバーの事故率が、他の年代に比べて非常に高いためです。
こちらの年齢制限は同居の親族に適用されます。
ですから同居している運転者の中で、一番若い人の年齢に合わせて設定する必要があります。
保険の期間中であっても、年齢が低い人が運転する事になった時には、速やかに年齢制限を変更しましょう。
1日自動車保険で節約も
このように同居する子供が免許を取って運転する事になると、保険料が一気に上がってしまう事になります。
そんな時、もしその子供が日常的に運転しないのであれば、運転する時だけ1日自動車保険に加入するというのも、節約方法になります。
1日自動車保険を取り扱っている保険会社に申し込めば、1日500円~1,000円程度で保険に加入する事ができます。
運転頻度に合わせて検討してみて下さい。
節約方法4 使用目的と年間走行距離の見直し
自動車保険では、次の3つの使用目的によって保険料が変わります。
- 業務使用
- 通勤・通学使用
- 日常・レジャー使用
下に行くほど保険料は安くなります。
使用目的の判断基準は、それぞれに使用する日数によります。
- 業務使用 … 週5日・月15日以上、業務に車を使用
- 通勤・通学使用 … 週5日・月15日以上、通勤・通学に車を使用
- 日常・レジャー使用 … 上の2つに該当しない使用
基本的に年間を通して上記の日数それぞれの目的に使用した場合、その項目の使用目的を選ぶ事になります。
年間走行距離の見直し
基本的に走行距離が長ければ、事故のリスクも高いと判断され保険料は高くなります。
保険会社によっては、走行距離の設定がないところもありますが、設定がある場合には次の距離を目安にしていただけるといいと思います。
- 日常・レジャー … 3,000km
- 通勤・通学 … 3,000~5,000km(片道10km未満の場合)
- 通勤・通学と休日のレジャー等 … 7,000~9,000km
- 通勤・通学と頻繁に旅行等 … 15,000km~無制限
通勤や通学の距離が片道10kmを超えるような場合には、10,000km程度で設定するとよいでしょう。
尚、契約期間中に設定した距離を超えそうな場合には、保険会社に速やかに連絡をするようにして下さい。
節約方法5 ムダな特約を外す
必要のない特約に保険料を支払ってしまう事にないようにしたいものです。
ありがちなムダな特約には、次のようなものがあります。
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約
- 個人賠償特約
- 代車特約
弁護士費用特約
事故が起こってしまった時の示談交渉や手続き等を、弁護士に依頼した時に発生する費用を補償してくれるのが、弁護士費用特約です。
自動車を複数台所有している方は、そのうち1台にこの特約を付けていれば、日常生活における交通事故において、家族全員が補償の対象となるので、全ての車にこの特約を付ける必要はありません。
ただし、家族以外の同乗者にも補償を付けたい場合には、車ごとに特約を付ける必要があります。
ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約とは、125cc以下のバイクでの事故に備えるものです。
バイク保険に加入するよりも、自動車保険に特約として付けた方が保険料が安くなり、さらに補償範囲も広くなります。
この特約も一つの契約で、家族全員が補償されます。
ただし、バイクに乗る家族がいなくなったのに、特約を外すのを忘れる人も多いようです。
不要であればすぐに外しましょう。
個人賠償特約
個人賠償特約は、日常生活で他人に損害を与えてしまった時に賠償金を補償するものです。
これも一つの保険契約に特約として付けていれば、家族全員が補償の対象なので、複数の保険に付ける必要はありません。
個人賠償特約が付けられる保険は、自動車保険のみならず、傷害保険や医療保険などもあるので、よく確認して重複する事がないように注意して下さい。
代車特約
代車特約とは、事故で車の修理が必要になった時に、修理の間代車を借りるための費用を補償するものです。
事故の過失が相手側に100%であった場合には、代車費用は相手側の保険で補償されます。
自分側に少しでも過失割合があれば、相手側からは出ないので、この特約に入っている事によって補償されます。
ただし、ロードサービスの中に代車費用を補償する事を含んでいる保険会社もあるので、そのようなところを選べば、こちらの特約を付ける必要はなくなります。
節約方法6 各種割引制度を利用する
自動車保険各社では、様々な割引制度を導入しており、それらを活用する事は大きな節約方法になります。
割引制度の内容や割引率は保険会社によっても異なりますが、代表的なものをご紹介します。
- インターネット割引
- 新車割引
- エコカー割引
- ゴールド免許割引
- 早期更新割引
- 福祉車両割引
- イモビライザー割引
- セカンドカー割引
インターネット割引
ネットで申し込みを受け付けている、通販型の自動車保険で多く導入している割引です。
インターネットから自分で手続きをして申し込みをする事で割引を受ける事が出来ます。
新車割引
自動車保険の契約日が、その自動車の初年度登録から25ヵ月以内の場合に受けられる割引です。
この新車割引は、補償内容ごとに割引率が決められています。
エコカー割引
ハイブリッドカーなどが、初年度登録から13ヵ月以内に保険を契約する時に受けられる割引です。
保険会社によっては、新車割引にこちらのエコカー割引を含み、エコカーかそうでないかによって、割引率を変えているところもあります。
ゴールド免許割引
ゴールド免許を持っている契約者が受けられる割引です。
年間でおよそ5,000円程保険料が安くなる事が多いようです。
早期更新割引
満期日の1ヵ月以上前など、一定期間より早く次の契約をした時に割引かれるものです。
福祉車両割引
車いす用のリフトが設置されていたり、左足でアクセルが踏めるような装置が装備されているような福祉車両は、保険料が割引されます。
イモビライザー割引
盗難防止装置が付いている車が割引されます。
イモビライザーとは、自動車とカギにIDを組み込んで、それが一致しないとエンジンが作動しないシステムの事です。
車のフロントガラス等に設置されている盗難防止用のスキャナー装置とは違うので注意して下さい。
セカンドカー割引
セカンドカー割引とは、複数の車を所有している場合、1台目の車の等級が11等級以上であれば、2台目以降の車の保険料が、通常6等級からのスタートが7等級から始められ、その分保険料が安くなるというものです。
セカンドカー割引を受けるには、次の条件全てを満たす必要があります。
- 1台目の等級が11等級以上
- 2台目の被保険者が、1台目の被保険者本人または配偶者、同居の親族であり、なおかつ個人である
- 1台目も2台目以降も自家用8種である
節約方法7 一括見積で今より安い自動車保険を探す
自動車保険は、補償の内容が同じでも、加入する保険会社によって保険料が大きく異なってきます。
そのため複数社から見積もりを取って、保険料が一番安い保険会社を探すのが、節約方法と言えるのです。
とは言え、いくつもの保険会社に見積もりをお願いするのは、特に忙しい方にとって面倒な事でもあると思います。
そんな時、一括見積サイトを利用すれば、一度の入力でいくつもの保険会社から見積もりを送ってもらう事が可能です。
同じ補償内容で保険料を比べたい場合には、ぜひご利用になる事をおすすめします。
- 同じ補償内容で、一番安い自動車保険を見つけられる
- パソコンやスマホから簡単に複数社の見積もりを依頼できる
- 実際の自動車保険料がわかる
自動車保険の節約方法 まとめ
- 通販型の自動車保険に乗り換える
- 車両保険を外す
- 運転者とその年齢を限定する
- 使用目的と年間走行距離の見直し
- ムダな特約を外す
- 各種割引制度を利用する
- 一括見積で今より安い自動車保険を探す
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