自動車保険は運転者限定なしだと高くなる

保険料の節約ポイント
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自動車保険は、運転者限定なしだと高くなるというのが常識です。

はな さん
保険料にどれくらいの差が出てくるんですか?

あかり さん
運転者限定特約を付けると付けないとでは、保険料が年間で1万円程も差が出る事もあります。

はな さん
けっこう差があるんですね。

あかり さん
そうなんです。

運転者限定特約は、3つあり、それぞれの割引率や、補償となる範囲が異なっています。

こちらでは自動車保険の運転者限定特約について、わかりやすく解説したいと思います。

運転者限定特約を付ける事で保険料が安くなる

自動車保険においては、記名被保険者を中心として、家族の中で誰が運転するのかの範囲を限定し、それによって保険料の割引を受ける事ができます。

4種類の運転者限定特約

あかり さん
本人限定についてになります
・記名被保険者のみに運転者を限定
・本人以外の運転は補償なし
・割引率 … 8%
あかり さん
本人と配偶者限定についてになります。
・運転者を記名被保険者とその配偶者のみに限定
・夫婦以外が運転した場合補償されません
・割引率 … 7%
あかり さん
家族限定についてになります。
・記名被保険者と配偶者、同居の親族、別居の未婚の子供までが運転者の範囲
・割引率 … 1%
あかり さん
運転者限定無しについてになります。
・家族だけでなく、友人や知人等、誰が運転しても補償されます
・割引率 … 0%

はな さん
家族限定に出てくる同居の親族とはどういう意味ですか?

あかり さん
一般的に記名被保険者から見て、同居している6親等以内の血族と、配偶者及び3親等以内の姻族という定義になっています。

例えば記名被保険者の同居の孫や、同居の義理の弟などが補償の対象です。


はな さん
別居の未婚の子とはどういう意味ですか?

あかり さん
記名被保険者から見て、同居でない未婚の子供の事です。

運転者限定特約はいくら安くなるのか?

はな さん
運転者限定特約を付けると実際にどれくらい保険料が安くなるんですか?

あかり さん
運転者限定特約を付けると、割引率はどの位なのか、そして実際にいくら保険料が安くなるのか、ソニー損保を例にご紹介しますね。

【ソニー損保の割引率】
・本人限定     … 8%
・本人・配偶者限定 … 7%
・家族限定     … 1%
・運転者限定なし  … 0%

あかり さん
実際にいくら安くなるかというと本人限定や、本人・配偶者限定の場合、1年間で2,000円から7,000円安くなるようです。

割引き率でみるとそれほどでもないように見えますが、もし年間12万円の保険料だとすると、運転者限定なしと比べて1万円程度も差が出る事になるのです。
あかり さん
自動車保険料の平均額に近い、年間保険料63,870円で、各特約を付けた場合に保険料はいくらになるのか、見積もりをしてみました。

以下の表を参考にしてください。


    
運転者限定なし割引率 0%保険料 63,870円割引額 0円
本人限定割引率 8%保険料 58,760円割引額 5,110円
本人・配偶者限定割引率 7%保険料 59,400円割引額 4,470円
家族限定 割引率 1%保険料 63,230円割引額 640円

年齢条件対象外の人はどうなるのか?

はな さん
運転者条件の中では補償の範囲に入っていても、年齢条件では対象外になる人の補償はどうなりますか?

あかり さん
以下で具体的に説明していくので参考にしてください。

はな さん
よろしくお願いします。

あかり さん
まずは家族限定で年齢条件が26歳以上の場合になります。

記名被保険者と配偶者、その同居の親族のうち26歳以上の人が補償の対象内です。
同居の親族の中で、例えば20歳の息子が免許を取って運転を始めたとしても、補償はされません。
家族の中で誰かが運転を始める場合には、その人が補償の対象内かどうか、必ず確認するようにしましょう。
あかり さん
次に運転者限定なしで年齢条件が30歳以上の場合になります。

このケースでは、記名被保険者や配偶者、また同居の親族の30歳以上の人は誰が運転したとしても補償されますが、では27歳の知人が運転した場合にはどうなるでしょうか。
この場合、運転者の限定なしなのでそちらは問題ありませんが、年齢条件には引っかかり補償が受けられないと思われるかもしれませんが、実は補償の対象内になります。
年齢条件は、記名被保険者と配偶者、その同居の親族のみに掛かる条件であり、それ以外の人が運転する場合の年齢は関係ないのです。

契約の途中でも運転者限定特約の変更や解除は可

はな さん
契約途中であっても運転者限定特約の変更はできるんでしょうか?

あかり さん
ハイ。できます。

自動車保険の契約中であっても、運転者限定特約の変更は可能です。

解除することもできます。


各自動車保険会社によって、その手続き方法は異なりますが、基本的に保険を契約した代理店に電話をすれば手続きができます。
中にはネットで手続きができる場合もありますので、お忙しい方は一度ホームページを確認してみるといいと思います。
運転者条件を一時的に変更する事もできます。
例えば来週友達が運転するから、1週間だけ家族特約をなしにするという事も可能なのです。

運転者限定を変更する時の注意点

はな さん
運転者限定特約を変更する時に注意した方がいい事はありますか?

あかり さん
いくつか気を付けなければいけない事があります。

それぞれ説明しますね。


はな さん
よろしくお願いします。

あかり さん
まず1つ目として補償の開始日はしっかり確認するようにしましょう。

自動車保険会社によって、変更をした当日から補償される所や、その翌日から補償がスタートする所など様々です。
運転をする前に、いつから補償が開始されるかをしっかりと確認する必要があります。
あかり さん
2つ目として内容の変更による保険料の差や支払い方法、返金方法を事前に確認しておくようにしましょう。

運転者限定を変更する事によって、保険料に差が生じる事があります。

・いくら保険料が高くなるのか、または安くなるのか
・保険料が高くなった場合の支払い方法
・保険料が安くなった場合の返金方法

これらの事を事前に確認する必要があります。

あかり さん
一時的に変更した場合は忘れずに契約内容を元に戻すようにしましょう。

一時的に運転者限定を変更した場合には、元に戻す手続きも忘れないようにしましょう。
申し込み時にいくら1週間だけだと言っていたとしても、実際に再度連絡をしないと保険会社としては勝手に契約を元に戻すことはしません。

1日自動車保険がお得

運転者限定を一時的に変更できるというお話しをしましたが、保険料の計算や後で元に戻さなければいけないなど、面倒な部分もあります。
そんな時に便利なのが、「1日自動車保険」です。
例えばその日だけ友人が運転するというような場合に、わざわざそのために契約の変更をするのは手間が掛かります。
そんな時に1日だけ入れる自動車保険になります。
一般的な補償内容であれば、1日500円程度、手厚い補償であっても1日1,000円程度の金額です。

まとめ

自動車保険で運転者限定なしの場合と、限定特約を付ける場合では、最大で1万円ほどの保険料の差が生じる事があります。
もし友人が、年に数回運転するだけ等のケースでは、最初から運転者限定の特約を付けておいて、友人等が運転する時だけ、1日500円程度の「1日自動車保険」を掛けるようにした方が、確実にお得になります。
運転者限定特約を付けていない方が付けることでどれくらい保険料が安くなるのか、今ご加入の保険会社に確認することでわかりますが、さらにお得な保険を探すには一括見積サイトのご利用をおすすめします。同条件で最安の保険会社が探せるのでとても便利です。

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