自動車保険は、運転者限定なしだと高くなるというのが常識です。
運転者限定特約は、3つあり、それぞれの割引率や、補償となる範囲が異なっています。
こちらでは自動車保険の運転者限定特約について、わかりやすく解説したいと思います。
運転者限定特約を付ける事で保険料が安くなる
自動車保険においては、記名被保険者を中心として、家族の中で誰が運転するのかの範囲を限定し、それによって保険料の割引を受ける事ができます。
4種類の運転者限定特約
・本人以外の運転は補償なし
・割引率 … 8%
・夫婦以外が運転した場合補償されません
・割引率 … 7%
・割引率 … 1%
・割引率 … 0%
例えば記名被保険者の同居の孫や、同居の義理の弟などが補償の対象です。
運転者限定特約はいくら安くなるのか?
・本人限定 … 8%
・本人・配偶者限定 … 7%
・家族限定 … 1%
・運転者限定なし … 0%
割引き率でみるとそれほどでもないように見えますが、もし年間12万円の保険料だとすると、運転者限定なしと比べて1万円程度も差が出る事になるのです。
以下の表を参考にしてください。
運転者限定なし | 割引率 0% | 保険料 63,870円 | 割引額 0円 |
本人限定 | 割引率 8% | 保険料 58,760円 | 割引額 5,110円 |
本人・配偶者限定 | 割引率 7% | 保険料 59,400円 | 割引額 4,470円 |
家族限定 | 割引率 1% | 保険料 63,230円 | 割引額 640円 |
年齢条件対象外の人はどうなるのか?
記名被保険者と配偶者、その同居の親族のうち26歳以上の人が補償の対象内です。
同居の親族の中で、例えば20歳の息子が免許を取って運転を始めたとしても、補償はされません。
家族の中で誰かが運転を始める場合には、その人が補償の対象内かどうか、必ず確認するようにしましょう。
このケースでは、記名被保険者や配偶者、また同居の親族の30歳以上の人は誰が運転したとしても補償されますが、では27歳の知人が運転した場合にはどうなるでしょうか。
この場合、運転者の限定なしなのでそちらは問題ありませんが、年齢条件には引っかかり補償が受けられないと思われるかもしれませんが、実は補償の対象内になります。
年齢条件は、記名被保険者と配偶者、その同居の親族のみに掛かる条件であり、それ以外の人が運転する場合の年齢は関係ないのです。
契約の途中でも運転者限定特約の変更や解除は可
自動車保険の契約中であっても、運転者限定特約の変更は可能です。
解除することもできます。
各自動車保険会社によって、その手続き方法は異なりますが、基本的に保険を契約した代理店に電話をすれば手続きができます。
中にはネットで手続きができる場合もありますので、お忙しい方は一度ホームページを確認してみるといいと思います。
運転者条件を一時的に変更する事もできます。
例えば来週友達が運転するから、1週間だけ家族特約をなしにするという事も可能なのです。
運転者限定を変更する時の注意点
それぞれ説明しますね。
自動車保険会社によって、変更をした当日から補償される所や、その翌日から補償がスタートする所など様々です。
運転をする前に、いつから補償が開始されるかをしっかりと確認する必要があります。
運転者限定を変更する事によって、保険料に差が生じる事があります。
・保険料が高くなった場合の支払い方法
・保険料が安くなった場合の返金方法
これらの事を事前に確認する必要があります。
一時的に運転者限定を変更した場合には、元に戻す手続きも忘れないようにしましょう。
申し込み時にいくら1週間だけだと言っていたとしても、実際に再度連絡をしないと保険会社としては勝手に契約を元に戻すことはしません。
1日自動車保険がお得
運転者限定を一時的に変更できるというお話しをしましたが、保険料の計算や後で元に戻さなければいけないなど、面倒な部分もあります。
そんな時に便利なのが、「1日自動車保険」です。
例えばその日だけ友人が運転するというような場合に、わざわざそのために契約の変更をするのは手間が掛かります。
そんな時に1日だけ入れる自動車保険になります。
一般的な補償内容であれば、1日500円程度、手厚い補償であっても1日1,000円程度の金額です。
まとめ
自動車保険で運転者限定なしの場合と、限定特約を付ける場合では、最大で1万円ほどの保険料の差が生じる事があります。
もし友人が、年に数回運転するだけ等のケースでは、最初から運転者限定の特約を付けておいて、友人等が運転する時だけ、1日500円程度の「1日自動車保険」を掛けるようにした方が、確実にお得になります。
運転者限定特約を付けていない方が付けることでどれくらい保険料が安くなるのか、今ご加入の保険会社に確認することでわかりますが、さらにお得な保険を探すには一括見積サイトのご利用をおすすめします。同条件で最安の保険会社が探せるのでとても便利です。
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