これまで車に乗っていた人が乗ることがなくなり、代わりに家族が乗るというケースでは車を家族に譲渡することになりますが、自動車保険の扱いはどうなるのでしょうか。
そのまま引き継ぐことができるのか、それとも新規に加入しなければならないのか気になる方も多いと思います。
等級引き継ぎで金額は安くなる
自動車保険は条件を満たしていればそれまでの保険と等級をそのまま家族間で引き継ぐことが可能です。
条件付きではありますが保険を無駄にすることがなく、しかも等級も引き継げますので保険料は安いままとなります。
気になる条件ですがこれは譲渡する対象の家族が同居していることです。
同居家族であれば車を譲渡した時に保険も譲渡できる仕組みです。
もちろん車両や保険の名義人は変更する必要がありますので家族への譲渡が決まったらなるべく早く保険会社に連絡をして必要な手続きを済ませるようにしましょう。
同居していることが条件になりますからたとえ家族であっても別居状態だと保険と等級の引き継ぎはできません。
引き継ぎの際には等級を確認してから
非常に便利な制度だと言えるのですが、ここで気を付けたいことがあります。
それが現在の等級です。
等級は新規加入の場合だと6等級からスタートし、1年間事故を起こさずに保険を使わなければ翌年に等級アップ、保険を使えば翌年に等級がダウンします。
たとえば20等級の状態で等級を引き継げば保険料を大幅に下げることができますが、逆に1等級の状態で引き継げば保険料は6等級の状態より高くなってしまいます。
つまり等級は必ず引き継げば良いというわけではなく、現在の等級が6等級よりも割引率が高いのかどうかを判断する必要があるわけです。
もし7等級以上の等級でないなら新規で加入して6等級からスタートさせた方が保険料の面ではお得です。
家族に車を譲渡し、保険も引き継ぐという場合はこの点にだけ注意しましょう。
また、加入している保険も運転者が変われば必要か不要かが変わってきます。
できれば譲渡時に保険の見直しをし、新しい運転者に最適な状態に変更しておきましょう。
そうすれば無駄もなくなり保険料をさらに節約することができます。
逆に加入する保険が増える場合は保険料も増えてしまいますが、等級を引き継ぐことができますので保険料のアップを最小限に抑えることも可能です。
- 保険料も大切ですが必要な補償をしっかり確保することがなによりも大切なことですので補償内容と保険料のバランスを考えながら見直しをするようにしてください。
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