交通事故は道路上でだけ起こるわけではありません。
時にはスーパーの駐車場で人身事故を起こしてしまったというケースもあるでしょう。
車を運転する際のルールや自動車保険というのは道路交通法の影響を受けるのですが、スーパーの駐車場は道路ではありません。
では、こうしたケースで保険を使うことはできるのでしょうか。
保険を使うことはできる?
駐車場は道路ではありませんが、だからといって保険が使えないようでは被害者の救済の点からも加害者側の負担の点からも問題が多いからです。
もし駐車場で他人と事故を起こしてしまった場合でも保険に加入さえしておけば保険を使うことはできる仕組みです。
人身事故ですから自賠責保険や対人賠償保険を使うことになるでしょう。
駐車場は道路じゃないから賠償金も全額自己負担、ということにはならないので安心です。
ただ、人身事故は賠償金も高額になりがちですから強制保険である自賠責保険だけでは賠償金を支払いきれない可能性が出てきます。
不足分は自己負担しなければならず、不足分が自己負担できる額とも限りません。
そのため任意ではあるものの任意保険に加入しておくことは非常に重要だと言えるしょう。
対人賠償保険に無制限で加入しておけばどんな時でも安心ですので現実的には対人賠償保険は無制限で加入しておくのが当たり前になっています。
保険を使わない方がお得な場合
逆に損害が軽く賠償金も少額になる場合はあえて保険を使わない選択肢もあります。
保険を使うと翌年の等級が下がり、保険料が上がってしまうからです。
保険料の負担を抑えるためにも保険を使うべきかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
もちろん被害者の救済が最優先ですから被害者の立場に立って必要ならば迷わずに保険を使うことが大切です。
駐車場であっても保険を使うことはできますから被害者の状態を確認し、必要であれば救護をしてそれから相手との交渉に入りましょう。
警察と保険会社に速やかに連絡をし対応してもらいます。
具体的な賠償金がわかったら保険を使うかどうかを判断し、適切に対応することが求められます。
保険料の負担があるからと自賠責保険にしか加入していない方もいますがこれはとても危険です。
場合によっては数億円規模になる賠償金を自賠責保険だけでカバーすることはできず、任意保険に加入していなければとても対応できません。
コメント