自動車保険では、主契約に加えて特約を付ける事によって、補償額を充実させたり、補償の範囲を広げたりする事ができます。
特約だけを自動車保険会社にお願いする事ってできますか?
あくまで主契約に付帯して加入するものです。
特約には大きく分けると次の2つの種類があります。
- 保険料を安く抑えるための特約
- 補償を充実させるための特約
保険料を安く抑えるための特約には、たとえば運転する人の範囲や運転する人の年齢を限定するというものがあります。
補償を充実させる特約としては、弁護士費用等補償特約やロードアシスタント特約などがあり、それぞれ付帯すれば保険料はその分高くはなりますが、補償される内容が充実されます。
主な特約
保険料を安く抑えるための特約
- 運転者限定特約 : 1~8%程度保険料が割引
- 年齢条件特約 : 50~75%程度保険料が割引
運転する人の範囲や年齢を限定する特約を付けるだけで、大幅に保険料を下げる事ができます。
本人や配偶者しか運転しないというケースや、35歳以下の人は運転しないというようなケースで、この特約を付けていないという方がいれば、ぜひ付ける事を検討すべきでしょう。
補償を充実させるための特約
- 弁護士費用特約 : 1,000円~1,500円程度
- 人身傷害補償特約 : 900円~2,000円程度
- 個人賠償責任特約 : 1,500円~1,700円程度
- ロードアシスタンス特約 : 1,000円~1,500円程度
- ファミリーバイク特約 : 10,000円程度
- 弁護士費用特約
- 人身傷害補償特約
- 個人賠償責任特約
- ロードアシスタンス特約
- ファミリーバイク特約
事故が起こった際に、弁護士に示談交渉などを依頼する際の費用を補償。
運転者や同乗者が事故で死傷し、損害賠償責任が生じた時の補償。
日本国内外を問わず日常生活において、自動車事故以外で他人にケガや損害を与えた際の賠償額を補償。
事故などの際、レッカー移動費などの料金を補償。
バイク(125cc以下)を運転中に事故を起こした際に、損害額を補償。
人身傷害ありとなしの2つのタイプがある。
付帯すべき自動車保険の特約
参考にしてください。
まず第一に「運転者限定特約」は、家族以外が頻繁に運転する事があるケースを除いて、付帯しておくべきでしょう。
運転者限定特約は保険料にダイレクトに影響するものです。
次に「弁護士費用特約」も付帯する事をおすすめします。
事故で相手側と交渉する際、保険会社が間に入ってくれる場合には問題ありませんが、もらい事故などで保険会社が介入できないようなケースで、弁護士費用が発生する事がありますので、こちらの特約を付けておいた方が安心です。
補償を充実させる特約は、付ければ保険料は上がってしまいます。
逆に保険料を安くする事ばかりに重点をおくと、いざという時の補償が少なくなり後悔する事にもなりかねません。
特約は多ければ多いほどよいというものでもなく、自分にとって必要だと思われるものを選んで付帯する必要があります。
特約の数は保険会社によっても、異なりますので自分に必要な特約があるかどうかも、保険会社を選ぶポイントとなるでしょう。
各保険会社の特約の数
保険会社 | 特約数 |
---|---|
セコム損保 | 6 |
セゾン おとなの自動車保険 | 7 |
ソニー損保 | 8 |
SBI損保 | 8 |
アクサダイレクト | 12 |
チューリッヒ | 12 |
イーデザイン損保 | 13 |
東京海上 | 13 |
三井ダイレクト | 15 |
あいおいニッセイ同和損保 | 26 |
三井住友海上 | 28 |
特約が多い保険会社では、ゴルフクラブや携行品の補償、津波での車両全損時の補償等、様々な特約が用意されています。
これらの中から、本当に自分に必要なものだけを選んで、付帯するようにしましょう。
特約の選び方! 補償と保険料のバランス
ほぼ可能性のない事に対して、万一のためだからと特約を付けていけば、保険料はひたすら上がっていってしまいます。
ここは外せないというポイント押さえ、特約を選ぶ事が必要です。
また先程もご説明しましたが、運転者限定特約や年齢条件特約を付ける事で、保険料は大きく下げる事ができます。
保険料を抑えるための特約もうまく利用しながら、バランスよく特約を付けるようにしましょう。
特約を付けた保険料を比較するには
保険会社によって特約の種類も様々です。
特約を付ける事によって保険料も大きく違ってくるので、どこの保険会社でどの特約を付けるかというのを検討するのは、かなり複雑な作業です。
そんな時、一括見積サイトを利用すれば、同じ条件で最も保険料が安い保険会社を見つける事が可能です。
一度の入力で複数社からの見積もりが取れますので、忙しい方にもおすすめです。
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