2012年に行われた等級制度の改定以来、自動車保険は安易に使えるものではなくなりました。その理由としては、3等級のダウンだけではなく、3年間の割増料金になってしまうからです。結果、思っていたよりも保険料が高くなってしまったと後悔している人も少なくありません。
そこで新規に保険会社を変えて契約することで、割増料金がリセットされると考えてしまう人も多いようです。こうしたことが可能なのか解説していきます。
等級の引継ぎはどういうルールになっているのか知っておこう
- 基本的に自動車保険というのは1度加入すると、自動車を保有する限りは継続して加入していくものです。等級に関しても同じことが言え、他社の自動車保険に切り替えをしたとしても、そのまま等級が引き継がれてしまいます。
- かなり厳しい措置のように思われるかもしれませんが、保険そのものの公平性を保つためであるので、割増料金になってしまったものは仕方ないと受け入れるしかないでしょう。
ちなみに、他社への切り替え前に無事故でいると翌年からの契約では1等級あがったもので契約可能です。
では、事故有に関してはどうなのかという話ですが、こちらもそのまま引き継がれます。契約する保険会社に限らず、事故を起こした翌年分から3年間は継続して事故有として扱われるのです。中には、事故有だということを新しく契約する保険会社に話さずに加入する人もいるそうですが、その時点では契約を完了することができます。
しかし、契約後には保険会社間で情報開示を行っていますので、切り替え前の保険会社で事故有だった事実が判明すれば、そちらの等級が適用されて、差額分の保険料を支払わないといけません。つまり、新規契約として他社と契約をしても、自動車保険そのものを継続するのなら、事故有の割増保険料は変わらないのです。
仮に自動車保険を一旦リセットした場合はどうなるの?
基本的に自動車保険をリセットした場合ですと、13ヶ月以上空白期間を作れば履歴を消すことができます。
ただし、それまで上げてきた等級がスタート時の6等級に戻ってしまうので、下手をすればそちらの方が保険料の損をするケースも考慮しておきましょう。基本的に自動車保険をリセットしたいのであれば、6等級以上の人なら満期日までに更新をしない、他社へ移行手続きをしない、などの条件になるのですが、事故有を消すには13ヶ月以上の空白期間が必要です。
5等級以下の人の場合も同じく、前契約が終了してから13ヶ月以上の空白期間を経る必要があり、車両の入替や新規の手続きで契約をしたとしても13ヶ月以内の契約なら等級は引き継がれてしまいます。
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