現在の自動車保険はリスク細分化が進められており、保険の対象となる車のリスクによって保険料が大きく変わってきます。
そのリスクを判断するための1つが車の使用目的です。
- 使用目的は日常・レジャー、通勤・通学、業務の3つに分かれており、日常・レジャーがもっともリスクが低いとされ、逆に業務はリスクが高いと判断されます。
- 契約違反と考えられても仕方ない事態ですのでもし使用目的が変わるのならそのことをすぐに保険会社に連絡することが大切です。
業務使用する場合はほぼ毎日使用するのが普通で、走行距離も長くなりがちだからです。
では、使用目的を日常・レジャーにしておいた状態でその車を業務に使い、その時に事故を起こしてしまったらどうなるのでしょうか。
使用目的が異なっているわけですが保険金を受け取ることは可能なのか、これは気になるところです。
リスクによって保険料が変わるという点
日常・レジャーを目的としている場合事故のリスクが少なくなると判断されて保険料は安くなります。
にも関わらず業務に使用したということは保険料を安くしているにも関わらずリスクだけが高くなってしまっている状態です。
これは保険会社からすれば損失に繋がりますので非常に厄介な問題となります。
保険金の支払いを拒否されることも十分に考えられます。
もちろん実際には保険会社ごとに対応も微妙に違いますし、その時の状況なども加味されるでしょうから絶対に保険金を受け取れないというわけではないのですが、その可能性も十分にあるということです。
業務目的の場合は対応が変わる
逆に業務目的で使用している車でレジャーに行き、そこで事故を起こしてしまった場合は問題なく保険金を受け取ることができます。
そもそも高い保険料を支払っていますから保険料とリスクのバランスが取れており、保険会社としても損をすることがないからです。
ただ、業務目的で使用することがなくなるならやはりすぐに保険会社に使用目的の変更をお願いしましょう。
そうすることで今までよりも安い保険料で補償を維持することができます。
少し曖昧な言い方になってしまいましたが使用目的の変更を報告せずに事故を起こした場合は保険金を受け取れなくなる可能性があります。
保険金を受け取れてもなんらかのペナルティが発生する可能性もありますので気を付けましょう。
具体的にどのような対応をするのか保険会社に直接聞いておくことも必要です。
車の使用目的は状況に応じて変化しますのでいつまでも同じ目的のままではいけないことがあるわけです。
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