事故を起こして保険を利用すると、次の年の保険料が上がります。
できれば無事故で1年を過ごしたいわけですが、保険料が上がってしまうのには等級が大きく関わっています。
等級には1等級から20等級までがあり、数字が大きい等級ほど保険料の割引が行われます。
保険加入時は6等級からスタートし、1年間無事故、つまり保険を利用していなければ次の年には等級が1つ上がり保険料が安くなる仕組みになっています。
ですが逆に事故を起こして保険を利用すると等級がいきなり3等級もダウンしてしまいます。
割引率も少なくなりますので当然保険料が高くなります。
各等級によって割引率はバラバラですので事故を起こした時に保険料がどのくらい高くなるかは現在の等級によって変わってきます。
割引率にこれだけの違いが
割増率、割引率の参考にして下さい。
1等級 | 2等級 | 3等級 | 4等級 | |
無事故 | 64% | 28% | 12% | -2% |
事故有 | 64% | 28% | 12% | -2% |
5等級 | 6等級 | 7等級 | 8等級 | |
無事故 | -13% | -19% | -30% | -40% |
事故有 | -13% | -19% | -20% | -21% |
9等級 | 10等級 | 11等級 | 12等級 | |
無事故 | -43% | -45% | -47% | -48% |
事故有 | -22% | -23% | -25% | -27% |
13等級 | 14等級 | 15等級 | 16等級 | |
無事故 | -49% | -50% | -51% | -52% |
事故有 | -29% | -31% | -33% | -36% |
17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 | |
無事故 | -53% | -54% | -55% | -63% |
事故有 | -38% | -40% | -42% | -44% |
等級の基本である6等級の場合、割引率は19%です。
保険に加入した段階ですでにいくらかの割引がされているわけですが、この状態で事故を起こすと3等級ダウンして3等級になります。
3等級だと保険料は割引どころか12%の割増となりますので保険料は大幅に増加すると言えるでしょう。
最低等級である1等級だと64%の割増となりますから本来の保険料の約1.6倍の保険料を支払わなければならないわけです。
割引の恩恵は等級が下がれば下がるほど受けられなくなり、等級によっては割増になることもあります。
同じ3等級ダウンでも20等級から17等級へのダウンだと63%の割引が38%(事故有等級)の割引になります。
6等級から3等級になる場合と比べると割引のダウン率は少なくなります。
とにかく等級が高ければ高いほど保険料が安くなり、事故を起こした時の保険料のアップも最小限に抑えられるようになっています。
また、現在では無事故によって等級がアップした場合と、事故を起こして等級がダウンした場合では同じ等級でも割引率に差が設けられるようになりました。
同じ10等級でもアップした場合とダウンした場合で割引率が変わるわけです。
どうしてですか?
事故を起こしていない人と事故を起こした人が同じ扱いなのは不公平であるという考え方から作られた仕組みになります。
自分の等級によって大きく変わる
保険料がどのくらい上がってしまうのか、これは自分の現在の等級が何等級なのかが大きく影響するので日頃から自分の等級を把握しておくことが重要になります。
等級が低い内は保険を利用すると保険料がかなり上がってしまいますので軽微な損傷であれば自己負担で修理するという選択肢も出てきます。
事故を起こしても保険を利用しなければ等級はダウンしませんのでどちらの方が結果的にお得になるのかを判断しましょう。
同じ等級の場合、保険会社によって保険料の差はあるんですか?
年間3万円から5万円程度、違うこともあります。
保険料が安い会社はどうやったら見つけられますか?
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