コインパーキングに車を入れようとしてバンパーをこすったり、飛び石でフロントガラスに小さなひびが入ったりした時に、車を修理するために保険を使うか迷う事があるかも知れません。
どっちの方が結果的に出費が少なく済むかを計算の上、車両保険を使うかどうかの判断をする必要があります。
大手の損害保険会社は平成25年10月から、車両保険を使うと、使用した後の割引率にペナルティを付けるようになりましたので、修理の時に保険を使うかどうかという判断は重要です。
保険を使って車を修理するかを決めるのに役立つ情報をまとめてみました。
まず等級ダウンについて検討しよう
平成25年10月の変更により保険を使わない人の割引率は高くなり、保険を車の修理などで使用した人の割引率は悪くなる新しい等級制度が始まりました。
以前の制度よりも事故を起こして保険を使った人に、自動車保険料が重くのしかかるシステムになったのです。反対に自動車保険を使わなければ、自動車保険料の割引率が上がりお得な設定になりました。
事故を起こして保険を利用すると、次の年から3年間は事故を起こした人に対する等級が適用されます。
当然のことながら自動車保険料が高くなります。
例えば、無事故の人が15等級だと51%の割引率を受けられるのに対し、事故有りの人は33%の割引率しか受ける事が出来ません。
この低い割引率の事故有り等級が3年間適用されるのは、修理するために保険を使うか検討する時に考慮しなければならないポイントです。自動車保険の等級が向こう3年に渡り、事故有りになったとしても保険を使って修理する事にメリットがあるかどうかを計算しましょう。
修理工場にまずは相談
自動車保険を使って修理するかを判断する時に、修理工場に相談する事が助けになります。
その後、保険会社に連絡をして保険を使って直した場合に、今後3年間どれほど保険料が値上がりするのかを確認しましょう。
修理工場の見積もりと保険会社からの情報を照らし合わせて、保険を使って直した方が得なのかどうかを検討すればいいのです。
注意したいのは修理にかかる金額がどれくらいになるかを、自分で勝手に判断しない事です。
インターネットを使ったり、友達からの情報を聞いたりして修理費用を判断すると、実際よりも高く見積もってしまう事があります。
修理工場はお客さんの予算に合わせて、適切な修理をする事が出来ます。破損した部品をそのまま交換せずに板金塗装だけで直したり、リサイクルパーツで直したりする事が出来るのです。
保険を使うかどうかの判断を行う際には、まず修理工場に確認するようにしてください。
迷わずに保険を使うべきケース
相手がいる事故をした時は賠償額が高額になるので、迷わずに保険を使って修理するようにしましょう。
人身事故になった時も、被害者保護の観点や複雑な事故処理手続きの事を考えると、すぐに保険会社に連絡して助けてもらったほうが良いでしょう。
修理費用が10万円以上かかる時も、保険を使って直した方が良いかも知れません。
ただ自分の等級が一桁台で低いなら、保険を使うと翌年の更新を拒否される可能性があるので、保険は使わない方が良いと言えます。等級に余裕があるなら、10万円以上の修理は保険会社にお願いして行う事がお勧めです。
保険の修理で知っておきたいポイント
元通りに直すためには純正の新品部品を使わなければいけない所を、廉価版のパーツやリサイクルパーツで直そうとする事が稀にあります。
どうしたら防ぐことができますか?
もし保険会社の指定する工場を利用する事によって保険料が安くなる特約に入っているなら、修理内容を事前に細かく確認するようにしてください。
新しく免許を取ってこれから自動車保険の加入を考えているなら、修理をする確率が高く、等級保護のサービスが手厚い保険を選んだほうが良いかもしれません。
車両保険の中には免責金額を設定できる幅が広かったり、一定の金額まで等級が下がらずに保険を利用できたりする自動車保険もあります。
等級保護のサービスの付いた自動車保険は割高になる事がありますが、一括見積もりサービスなら、お得な保険を探す事が出来るでしょう。
乗っている車種や使用目的などを細かく設定しながら、自分にぴったりの保険サービスを見つける事が可能です。一括見積もりサービスを使って必要の無い補償ではなく、自分が本当に必要とする補償だけを付けた自動車保険を探していきましょう。
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