自動車保険の中でも任意保険の場合は毎年1年ごとに契約を更新するのが一般的になり、毎年時期を迎えると支払いの案内のハガキが来るのですが、手続き自体は難しい訳ではないものの手が掛かると感じる方も多くなります。
そうした時にお勧めになるのは長期契約の利用で、近年になり一般のご家庭の方が2年間や3年間など複数年度に渡り契約が可能になりましたので、手が掛かることなく長期に渡る保険の利用が可能になります。
長期で契約する場合の等級のメリット
また自動車保険の長期契約の場合は利便性のメリットだけでなく、1年契約と比較するそれ以外にも様々な利点があり、まず始めにメリットとしては等級や事故有期間の決定方法に違いがあり有利になる点が挙げられます。
等級とはノンフリート等級制度に基づいて被保険者に付与される1~20等級の20段階に区分された数字のことを指しており、初めて保険に加入した時には6等級から始まり、事故がなければ翌年には等級が徐々に上がりそれに応じた保険料の割引率が適用される事になります。
この等級は事故を起こし保険を利用した場合に翌年は3等級ダウンすることになり、翌年からまた一つ一つ等級を上げていく事になります。
1年契約をケースに挙げると1年目に6等級になりますが、事故を起こした場合に2年目にダウンして3等級に、3年目で4等級、4年目に5等級と推移する事になります。
一方で3年間の長期契約の場合は1年目に6等級で事故を起こした場合に2年目にダウンすることなく7等級に、3年目で8等級、4年目に契約満了に伴い3等級ダウンして5等級と推移する事になります。
双方共に4年経過すると結果的に5等級になるものの、
3年契約の場合には契約期間中に等級ダウンが無いことから事故を起こしても等級が上がり続ける事になりますので保険料についても結果的に安く済ませる事が可能
で、この点が双方の大きな違いになります。
それ以外にも幅広くあるメリット
またそれ以外にも保険会社ではその都度自動車保険の内容について改定を行ないますので、等級に関係なく契約者には全て適応される事になるのですが、長期契約の場合は初年度の契約内容がその後も適用されますので、1年契約と比較すると有利な条件を維持しやすくなります。
この改定では主に補償内容や保険料率などの変更が行なわれるのですが、近年では値下がりは行なわれない一方で値上がりが生じやすく、消費者は負担増を強いられるケースが多くあります。
しかし
3年契約のように長期に渡る契約ではこうした改定が適用されませんので、低い費用のまま支払いを継続できる点もまた1年契約との大きな違いになります。
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