自動車保険は保険を使っていないからと言って保険料が一定になる訳ではなく、例え保険料を使わなくても保険料が上がる時があります。しかし保険を使わなくても保険料は上がる、という事実を知っている人は非常に少なく、保険料の値上げ問題に疑問を抱く人が多いものです。
保険料は契約内容によって値上がりする
自動車保険は等級が上がると等級における割引率が高くなる事があり、他にも色々な要因によって保険料が安くなる所か高くなるケースもあります。その要因としては契約している車や使用目的を変えたりするのが代表的です。これはシンプルに考えて良いのですが、保険料は事故リスクが高ければ高いほど支払う料金が高くなりますし、軽自動車よりも普通自動車の方がやはり保険料は高いです。
そして現在使っている車が軽自動車で使用目的がレジャー用だとして、これを普通自動車に変えて使用目的を通勤用にするとどうでしょうか。軽自動車から普通自動車に変えたら保険料が上がるのは当然だし、使用目的はレジャー用よりも通勤用の方が事故リスクが高いので、やはり保険料は上がります。
つまり
一度自動車保険の契約をしたら保険料が上がる事はない、というのは大きな勘違いであり、契約内容を変えれば誰にだって保険料が上がる可能性はあるのです。
だから先ほど言ったように等級の変動で割引率が高くなったとしても、契約内容の変更によっては支払いが増えてしまうケースもありえる訳です。
保険料が値上がりする理由は他にも沢山ある
例え無事故で過ごして等級がどんどん上がったとしても、保険料が値上がりするケースは色々と考えられるのです。一つ目の理由は既に説明した通り契約内容が原因の値上がりで、これは自分で契約内容を変えたのだから値上がりしても文句は言えないでしょう。
ただし二つ目の理由はなかなか厄介で、実はここ数年保険会社の値上がりがどんどん進んでいるのです。
少子化と車離れがその主な理由で、若い人が少なくなれば新しく車を買う人が居なくなるし、車離れで更に車を買う人は減少しています。そして車を使う人が減少すれば自動車保険に入る人も減るし、言うまでもなく保険会社は加入者(顧客)が居ないとビジネスが成立しません。従って自動車保険の加入率があまり伸びない現状が出来上がり、車を使う人がどんどん減っているから保険会社はビジネスを成立させるために、やむを得ず保険料を値上げするしかないのです。こういう理由も含めて、
保険料は自分の状況に関わらず値上がりする事はある
というのが今回の結論です。
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