任意保険の加入率は70%前後と決して高い数字ではありません。保険会社が便利なサービスを提供したりして加入率は徐々に伸びていますが、この先すぐに80%や90%台に突入する見込みは少ないと言えます。不景気で保険料を払えないなど色々な理由はあるでしょうが、中には自賠責保険で十分と考えている人が少なくないのもなかなか任意保険の加入率が伸びない理由の一つです。
地域によって加入率に差がある
任意保険の加入率を平均してみると70%前後という数字になりますが、実は加入率は地域によって大きな差があります。例えば関東圏なら東京や神奈川は80%に近い加入率を誇りますし、他の地域も70%台中盤から後半と平均以上の数字を誇っています。埼玉は77%、群馬は少し下がりますがそれでも70%、千葉は78%を記録しており、関西では大阪は82%、京都で78%、奈良で79%とやはり高い数字を記録しています。
しかし、特に加入率の低い地域を見てみると秋田が58%、岩手は61%、島根は55%、沖縄に至っては52%と、実に半分近い人たちが任意保険に加入していないのです。この結果から都心部ほど加入率が高く、地方や田舎ほど加入率が低いという結論を導き出せます。さすがに数%の差なら誤差の範囲でしょうが、大阪が80%を超えていて沖縄が52%と30%も差がある事実がある以上、やはり地域の違いによって加入率に影響が出るという意見を出さない訳にはいきません。
任意保険と事故リスク
何故地方や田舎は任意保険の加入率が低いのか、それは事故リスクが主な要因と考えられます。例えば東京の中心部と北海道の地方では交通量に大きな差があるので、事故が起きる可能性どちらが高いかと言えばそれはやはり東京でしょう。そして東京のように交通量が多いという事実は事故リスクが高いという結果に繋がり、その事故リスクが高いという意識が任意保険の加入に繋がる訳です。
しかし地方だと交通量が少なくて事故リスクが低いので、自賠責保険だけで十分だろう、という風に考えてしまう人が多くなってしまうのかもしれません。保険というのは事故リスクの大小によって保険料が変わったりもしますから、どうしても事故リスクによって加入の有無が左右されてしまう現状はなかなか変わらないでしょう。ただし
- 事故リスクが高い低いという話はあくまでも可能性の話に過ぎませんから、保険料を払えないという理由でもない限りは、都心部だろうと地方だろうと加入しておいた方が安心して運転出来るでしょう。
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