- 自動車事故対策機構(NASVA:ナスバ)とは、国土交通省所管の独立行政法人で、自動車事故防止を啓発すると共に自動車事故被害者支援の二つが業務の大きな柱としています。
- まず機構では事故により脳に著しい損傷を受け後遺障害が残った方に対して、社会復帰を目指すための療護施設の運営を行なっています。また機構では事故を原因として体の各部位に重度の後遺障害を持つ方に対して、介護料の支給や短期入院費用の助成制度などを行っています。
自動車事故対策機構(NASVA)は1970年代に設立された自動車事故対策センターを前身としており、その後に独立行政法人制度が導入された事に伴い2002年に同機構を所管する法律が公布され、翌年新たに現在の機構として設立されました。
業務の内容について
同機構で行なわれている自動車事故防止では複数の事業が実施されており、代表的な所ではバスやタクシーからトラックなど業務用の車両運行する管理者に対して指導講習を実施しています。法令は毎年のように改善されますのでその時々で最新の情報を提供し、加えて安全確保に必要な管理なども含め幅広い情報が盛り込まれています。
またこのような事業所にお勤めの方の中には、同機構の運転者適性診断を受けた事がある方も多くおります。プロの運転手といえどそれぞれには運転におけるクセがありますので、長所と共に短所を見つけ出して各運転手に応じたアドバイスが提供されています。
続いて自動車事故被害者支援についてですが、こちらの事業は名称にある通りこれまで交通事故に巻き込まれて被害を受けた方に対して様々な形での支援が実施されております。
さらに生活資金貸付なども幅広く実施しており、交通遺児等貸付・不履行判決等貸付・後遺障害保険金一部立替貸付・保障金一部立替貸付などの種類があります。またそれ以外にも交通遺児など対して健全な育成を図るための場として友の会を設置する事を始めとして様々な支援が行われています。
交通事故の被害を受けた後には身体に大きな障害を背負い、日常生活に困難きたすとともに、金銭的にも大きな負担が生じます。被害者救済については自動車保険で賄われることもありますが、必ずしもすべての交通事故において保険が適用される訳ではありません。
また交通事故の被害者だけでなくそのご家族にも大きな負担が生じることになりますので、自動車事故対策機構(NASVA)では幅広く支援を行うための制度を整えています。
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