慰謝料の算定基準

お役立ち知識集
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慰謝料と一言でいえば、大体どういった事に掛かるお金なのかというイメージを持たれているかと思います。

しかし、あなたが持たれている慰謝料というイメージは、実は実際の慰謝料とは少し内容が異なるかもしれません。
ここで慰謝料の算定方法を詳しく理解しておきましょう。

慰謝料の算定方法

実は、一言で慰謝料と言っても、その算定方法としては、複数の費用を足して合計した金額になっています。
その一つ目が、治療費です。
これは

  • 事故によって負ってしまった怪我の治療に、実際に掛かった実費を全額負担する必要があります。
  • 領収証などを受け取っておく事により、正確に請求を行う事が出来るでしょう。

    入院や通院費用・雑費

    二つ目が、入院、通院費用とその雑費です。
    この計算方法は保険業界の算出方法と弁護士業界の算出方法によりことなりますが、弁護士業界の計算方法は、実際に弁護士を雇っている場合でないと算出する事が出来ず、弁護士を用意しない場合には保険会社の算出方法に頼る形となります。
    大きな賠償請求で無い場合、費用対効果を考えれば逆にマイナスとなってしまう事になるので、弁護士業界の算出方法を用いない場合も多くあるでしょう。
    また通院に掛かる費用も負担します。
    簡単に言えばその交通費という事になりますが、怪我の状況によって説得力のある交通手段を用いていればこれも加えて算出される事になります。
    骨折などをしていて歩けない場合なら、その交通手段としてタクシーを使用しても何ら問題はありませんが、軽傷な場合却下されるという可能性もあるという事になります。
    自家用車などをお持ちの場合なら、その実費で求められる形になるでしょう。

    そして休業損害の算出

    三つめは、休業損害の算出です。
    簡単に言えば、

    • 事故によって怪我をしてしまった事で仕事を行えない期間の給与所得額を負担するという形になります。
    • 入院したり、通院したりしている期間は仕事に行けない訳ですから、被害者の生活を保障するという所まで、慰謝料という形になるのは当然の事です。
      この場合の具体的な算出方法ですが、事故前の3ヶ月の給与所得の金額を90日で割って、その1日当たりの平均を割り出します。
      そしてその金額に事故で休業した日数を掛け合わせて、休業損害を計算します。
      ですから概ね、会社に行っている時と同額のお金を給与損害として受け取る事が可能となっていますから、生活の不安を抱える事無く入院や通院が行えます。
      そして、これに加えて実際の慰謝料を足したものが、実際に慰謝料として請求される損害賠償の金額という事になっています。

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