自動車保険は万が一の事態に際して個人では支払いきれない莫大な保険金に備えるものですが、保険金が支払われないケースがあることをご存じでしょうか。
せっかく加入していたにも関わらず保証が支払えないケースがあるとすれば気をつけておきたい所ですが、いくつか代表的な例が挙げられます。
支払われないケースの代表的な例
まず自動車保険を加入する際は保険約款を確認することが重要になるのですが、ここには保険金が支払えないケースについて代表的な例はいくつも記載されています。
- まず自動車保険において共通して記載されている免責事由としては、戦争・武力行使・革命・内乱・暴動、地震や噴火またこれらによる津波、核燃料物質、放射線照射や放射能汚染、上記理由に伴う事故や秩序の混乱に基づいた損害などが挙げられます。
- さらに人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険ではより多くの補償の対象外になる事柄があります。まず本人に生じた損害についてですが、被保険者の故意や重大な過失、無免許運転、被保険者の闘争行為、自殺行為や犯罪行為などが挙げられます。加えて酒気帯びに相当する状態での運転、麻薬等の影響で正常に運転ができない状態での運転、被保険者が正当な権利者の承諾を得ずに自動車に搭乗中に生じた損害なども挙げられます。
例えば戦争などであれば保険が使えないのは何となく理解できるのですが、意外な所で地震や噴火などの自然災害も含まれています。
続いて個々の保険により生じる損害についてですが、まず対人賠償保険の対象外については、保険契約者や被保険者の故意、台風や洪水から高潮など、生命や身体が害された場合にそれにより被保険者が被る損害、などが挙げられます。
この中で三つ目の項目に関しては補償の範囲が限られており、記名被保険者・被保険自動車を運転する家族等・被保険者の業務に従事中の使用人・被保険者の使用者の業務に従事中の他の使用人などと細かく規定されています。
また対物賠償保険の対象外については基本的に上記の対人賠償保険に準じているのですが、それに加え記名被保険者・被保険自動車を運転する家族などの事故により被保険者が被る損害も除外されます。
意外と知られていない所で飲酒運転に伴い事故を起こした場合の補償もまた支払われないため、リスクを考えれば上記いずれに該当する運転は避けるべきでしょう。またこれ以外にも条件については多く記載されていますので、すでに加入している方は今一度見直しておくと良いでしょう。
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