自動車保険ではノンフリート等級制度が導入されており、それぞれの人に等級が割り当てられているのですが、保険会社の等級表を見ると数字の次にアルファベットが記載されています。
ノンフリート等級制度では1~20等級に分類されており、初回の保険加入では6等級から開始して、その後1年間無事故で保険を利用しなければ1等級ずつ上昇していきます。
一般的には6等級や7等級などと数字だけで記載しているのですが、保険会社の等級表を細かく見ると、数字の次にアルファベットが記載されている事があるのですが、これにはどのような意味があるのでしょうか。
アルファベットの意味とは
この英字は保険会社により多少の違いがあるのですが、一般的には等級の後にA~EやGまたはSなどと記載されている事もあります。これは自動車保険に新規で契約した運転者の年齢条件により区分けされているもので、Aの場合は年齢問わず補償を意味しており、Bは21歳以上補償、Cは26歳以上、Eは30歳以上などを意味しています。
またFと書かれている場合は新規契約ではなく継続契約を意味しており、Gに関しては35歳以上補償を表わしています。このようにA~E・Gの英字を用いるのが一般的ですが、それ以外に保険会社によってはSと書かれる場合もあります。
このSについては6等級と7等級の方について新規で契約した場合に、A~Eなどで表わすのではなくまとめてSとしてで掛かれる事があり、等級表に6Sと書かれている場合は新規契約の6等級を指しています。
こうした区分けは、若い年齢の方はまだ運転に慣れていないことから事故を起こすリスクが高く、また初めて保険契約した方も運転に慣れていないことから事故を起こしやすい事があるためで、それぞれの等級やアルファベットにより保険料には大きな開きがあるのです。
例えばある保険会社では7A等級ではおよそ10%ほど割増になる一方で、7E等級の場合にはおよそ40%の割引が適用される事もありますので、普段から安全運転を心がけて一つ一つ等級を上げていくと良いでしょう。
なおこの英字表記についてはA~Eの後にいきなりGに飛んでいるのですが、その間にあるDについては故意に外したのではなく通常とは別の条件を意味しています。このDについては年齢条件不適用車に対する保険で用いられており、例えば貨物車や特殊車両などについては会社に様々な運転手が在籍するため運転者の年齢条件が指定できず、こうしたケースで用いられているのです。
コメント