ノンフリート等級の基礎
自動車保険にはノンフリート等級制度が用いられています。
このノンフリート等級とは、保険料の割引に関するものです。
そもそも自動車保険において、事故を起こすなどして保険を利用した人と、無事故で保険を使用していない人が同じ保険料を支払うのは不公平になることから、導入されているのです。
このノンフリート等級が2012年に改定されており、各保険会社ともに改定された制度を導入しています。
以前のものとどこがどう変わったかを知るためにも、先ずは基本から抑えていきましょう。
ノンフリート等級では、割引率に応じたランクがあります。
このランクのことを等級と呼んでいて、1級から20級までの20段階の等級があるのを覚えておきましょう。
初めて自動車保険に加入する時には、原則として6等級からスタートして、1年間無事故なら等級が1つ上がります。
20等級が最高ランクになり、反対に1等級が最低ランクです。
1等級にまで落ちてしまうと、保険料は6割も割増しになりますし、最悪の場合は次年度に自動車保険の加入が断られることもあるので、注意しておきたいです。
改定後の大きな違いとは
ここまでは変わりないのですが、事故を起こして保険を使った時が大きく変わってきます。
以前までの制度なら、保険を利用した場合、3等級ダウンとノーカウントのものがありました。
このノーカウント扱いとなる保険の利用ですが、制度の改定でなくなってしまい、その代わりに1等級ダウンという新しいものが導入されています。
もう1つ、導入されたのが事故ありの表記です。
これは仮に10等級だった人が事故を起こして7等級に下がった場合と、6等級から1年間無事故で7等級に上がった人の保険料ですが、従来のままだと同じ割引率で支払うことになります。
しかし、これでは不公平感が強いのではという配慮から、事故を起こした場合は事故ありと表記されるようになり、同じ等級でも割引率に差がつくようになったのです。
この事故ありの表記は3等級ダウンなら3年間、1等級ダウンなら1年間適用されるようになっているので、改定によって事故を起こした時に保険を使いにくくなったと言って良いかもしれません。
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