私たちが住んでいる地域は、それぞれ交通量や道路状況などが違いますが、それらの違いは交通事故発生リスクや事故件数などと無関係ではなく、自動車保険の保険料とも大きな関連性があります。
そのような地域の違いによる保険料率の差が地域別料率です。
車の型式や運転する人の性別、年齢、車の使用目的などの違いによって、自動車保険のリスクが細分化されているのと同じように、住んでいる地域によるリスク細分も行われています。
地域別料率の決定方法などは各保険会社とも非公開で、地域の分け方も異なるようですが、全国をおよそ8ブロック程度に分けて、それぞれのブロックごとに地域別料率が定められている点は共通しています。
ただし保険会社によってはブロックが更に細分化されて、同じブロック内でも保険料が変わる場合もあるようです。
保険料が高くなるといっても、この地域別料率による地域間の保険料の差は最大で1.5倍までと保険業法によって定められているので、住んでいる地域が違うだけで2倍も高い保険料を払わされる事はないようです。
では地域別料率が高い地域と低い地域をみていきましょう。
住んでいる地域によって高い保険料になる時
インターネットではよく自動車保険の保険料の都道府県別平均額が紹介されていますが、それらによると北海道、愛知県、岐阜県の保険料が高値になっているようです。
北海道は人口がそれほど多いわけではないのですが、広い道路が多くてスピードを出しすぎたり、積雪の影響もあって交通事故による死亡率が高めなようで、リスクを避けるために保険料が高めになっています。
愛知県や岐阜県も道路事情は良い方なのですが、それだけにスピードオーバーによる交通事故が多く、12年連続で交通事故死数ワースト1という不名誉な結果も出ています(ちなみにワースト2位は北海道です)。
リスクを避けたい保険会社としても、保険料を上げるしかないようです。
住んでいる地域によって低い保険料になる場合
ネット上の多くの都道府県別保険料平均額をみても、だいたい最安値の位置にあるのが沖縄県です。
一世帯の車保有台数や公道を走る車の少なさなど、少ない人口による交通事故発生率の低さが最安値の理由といわれています。
他には東北地方のように、もっと顧客を増やしたいという保険会社の経営方針によって保険料が低く設定されているケースもあります。
- 通販型自動車保険はインターネット上で簡単に一括見積もりを出せます。
各保険会社のサイトで住んでいる地域を色々と変えて見積もれば、会社による地域別料率の差がわかります。
多くの保険会社をチェックしてお得な地域料率の会社を見つけて保険料を節約しましょう。
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