普段から車を使用する中では個々の人により運転の仕方に個性が見られ、安全運転を重視する方もいればいたずらに周囲の車をあおりスピードを出すなど危険な運転をする方もいるのですが、自動車保険では無事故や事故実績を考慮して割引や割増をおこなう等級制度を導入しており、それぞれのリスクに応じて保険料の金額を決定しています。
この自動車保険の等級制度については平成24年度を始期とした契約より制度の改定が行なわれたことで、これまでよりもやや煩雑な内容になった部分もあるのですが、具体的にどのような制度なのでしょうか。
等級の概要の基本情報
まず制度においては二通りの契約に分かれており、フリート契約かノンフリート契約のどちらかの契約を行うことになります。
フリート契約は主に法人向けの契約で10台以上の車を所有している場合に契約するものとなり、個人でも所有台数が多い場合はこちらの契約を締結する事になります。
一方でノンフリート契約は9台以下の車を所有する個人や法人が契約するもので、一般のご家庭であればこちらのノンフリート契約を締結する事になり、契約によりノンフリート等級が割り振られる事になります。
ノンフリート等級は20段階に分かれており、初めての契約ではまず6等級が割り振られ、その後無事故で保険を利用する事がなければ1年ごとに等級が1つずつ上昇していく事になります。
例えば契約して2年目の更新に際してそれまでに保険を利用しなければ6等級から7等級に上がり、それ以降も8等級9等級へと徐々に上昇していく事になり、最終的には上限の20等級まで上がる事になります。
等級と保険料の関係
こうした等級制度ではそれぞれの等級に応じて割引率もしくは割増率が適用される事になり、等級が高くなればそれだけ割引率が大きく保険料を安くする事ができ、また一方で事故を落としたことで等級が低くなれば割引率が小さく割高な保険料が請求される事になります。
事故を起こして保険を利用した場合には現状より等級を3落とす事になり費用負担が大きくなるのですが、平成24年度を始期とした契約から適用される自動車保険の新制度においては事故を起こした場合は事故有等級が適用されることになり、同じ等級でも事故の有無により割引率が変化する事になります。
例えば
同じ10等級でも事故を起こさず10等級になった方と事故を落として等級を下げて10等級になった方では同じ割引率が適用される事には違和感を覚えますので、より公平な保険料負担を目的に新たな制度に変更される事になりました。
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