別居の親族も対象になる自動車保険はありますか?

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家族を守る運転者家族限定特約

車は所有している本人だけが乗るとは限りませんし、時には所有者の親族が乗ることもあるでしょう。

そしてその親族が事故を起こしてしまう可能性も十分にあります。

自動車保険は基本的に自分が運転をしている時の事故に対応するためにあるものですが、こうした親族の起こした事故に対応できるものもあります。

はな さん
そうなんですね。

どういった保険なんですか?


あかり さん
運転者家族限定特約と呼ばれる特約になります。

これは該当する車を運転する人を自分を含めた家族に限定することで、広い範囲で補償を受けられるようになる特約です。

自分はもちろんですが家族が運転していた時に起きた事故でも補償を受けることが可能なのでとても助かります。

たとえその機会が少ないとしても、家族が車を運転する可能性があるならぜひとも付帯しておきたい特約です。

ただ、この特約には注意しなければいけない点があります。

はな さん
注意しなければいけない点は何ですか?

あかり さん
「家族」の定義です。

自動車保険における「家族」定義は一般のそれとは異なります。

以下をご確認下さい。

別居中の親族は家族として認められないケースがある

私達がイメージする家族というのは配偶者や子供、さらには両親などですが自動車保険においてはもう少し複雑に定義されています。

そのためたとえ親族であっても家族と認められず、保険を使えないケースが出てきます。

たとえば、独立して結婚もしている別居の息子が奥さんや子供を連れて帰省した時に、買い物に出かけることになり、息子が運転していたところ事故を起こしてしまいました。

運転者家族限定特約を付帯していてもこのケースでは保険を使うことができません。

はな さん
家族なのに保険が使えないんですか?

あかり さん
そうなんです。

ここでポイントになるのは結婚しているという部分です。

運転者家族限定特約で家族と認められるのは、別居している場合では婚姻歴のない、1人暮らしの親族に限られています。

上記のケースでは息子は結婚をしているため運転者家族限定特約でいう家族に該当しないわけです。

このことからもわかるように別居中の親族が事故を起こした時に保険を使えるかどうかは婚姻歴があるかどうかがポイントになります。

ここで大切なことは過去に結婚したことがあれば対象にならない点で、現在は離婚をして独身で、1人暮らしをしていたとしても離婚歴があるとやはり家族には該当しなくなってしまいます。

非常にややこしい定義がされており、家族だと思って安心していたら保険が使えなかったというケースは少なくありません。

はな さん
事故が起きた後に、保険が使えないってなったらとても困りますよね。

あかり さん
そうですね。

ですから、運転者家族限定特約を付帯する時は自分の親族の状況を整理し、誰が保険の対象で誰が保険の対象でないのかをしっかり確認する必要があります。

いざという時に保険が使えず困る事がないように、内容を把握しておくようにしましょう。

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