自動車保険には、優秀なドライバーと言うと誤解があるかもしれませんが、事故を起こす可能性の低い安全なドライバーに対して、保険料を割引を行うという制度があります。
保険という制度は、全員が全員、実際にその補償を受ける様な事態になれば破綻する仕組みになっています。
数%の人以外は、実際に補償を受ける事無く年間の保険料を払ってくれているからこそ、成り立つビジネスモデルです。
ですから、事故を起こしやすい方の保険料は高くなり、事故の確率が低いと認められた優良ドライバーさんの保険料は安くなる、というのはある側面においては当然の事なのです。
知っておきたい安全運転者特別割引
そうした割引制度の一つが、安全運転者特別割引と呼ばれる割引制度です。
この安全運転者特別割引を受ける為の条件を解説します。
同じ安全運転者特別割引でも、各社において多少の条件の違いがある場合がありますので、ここではチューリッヒの保険内容に沿って解説させて頂きます。
まず一つ目に、ノンフリート等級が2年連続で16等級以上であるという必要があります。
ノンフリート等級とは簡単に説明すると、加入者の事故の有無により、割引率や割増率を定める為に設けている区分の事で、低ければ事故率が高く、高ければ低いという事になり、基本的には1から20まで等級が存在します。
従ってノンフリート等級が16以上となると、ほとんど事故を起こしていないという事になります。
二つ目に、前年の保険期間に無事故であった必要があります。
ですから、直前1年間に事故歴がある場合には安全運転者特別割引は受けられないという事になります。
最後に三つ目が、運転者年齢30歳以上補償が付帯されている必要があります。
これは簡単に説明しますと、30歳以上の方の運転中の事故に限り、補償を行うという制度です。
保険会社は若い方が事故率が高いというデータがありますから、30歳以上と制限を行う事で事故率を低くしようという狙いがあるのです。
こんな注意点が
但し、同じような制度においても、その名前が違うという場合もあり、例えば長期優良割引が、安全運転者特別割引の様な役割を果たしている場合もあります。
この様に、
制度の名前に関してはすべての保険会社が完全に統一している訳では無い、という点には注意が必要です。
但し、保険会社の方は安全運転者特別割引と言えば、自社においてはどの制度に当たるのか、という事はよくある質問として把握していますから、安全運転者特別割引という名前の割引制度が無い場合には、電話などで問い合わせを行えば問題ないでしょう。
コメント