自動車保険の保険料は様々な条件を基に算出されます。
条件のひとつに「料率クラス」があります。
はな さん
料率クラスは保険料を左右すると聞いたんですが、料率クラスって何ですか?
あかり さん
料率クラスとは保険料負担を公平化するための制度になります。
具体的な内容について解説するので参考にしてください。
料率クラスは自動車保険の保険料算出要素のひとつ
自動車保険の保険料は、運転者の等級や車の用途等の様々な要素を基に計算されます。
あかり さん
自動車保険を算出する要素には、主に次のようなものがあります。
- 用途・車種 : 自動車の構造・車種・用途・走行距離
- 料率クラス : 自動車の型式
- 運転者範囲 : 補償される運転者の範囲
- 年齢条件 : 契約車両運転する人の年齢
- 保険金額・免責金額 : 事故の際の保険金額や免責金額
- 等級 : 記名被保険者の等級
この中で、料率クラスというのは、車の型式に応じて事故の発生頻度や発生状況が違う事に注目し、保険料負担の公平化のために設けられたものです。
料率クラスには下記の項目があり、車の型式ごとのこれまでの保険金の支払い実績や事故率等を考慮して、1~9のレベルに分類されています。
料率クラスの数字が大きいほど事故のリスクが高いとされているため、保険料もそれに比例して高くなります。
はな さん
補償内容がまったく同じだとしても車によって保険料が変わってくるってことですか?
あかり さん
そうなんです。
補償の内容が同じでも、契約する車の型式によって保険料が異なるという事です。
- 対人賠償
- 対物賠償
- 人身傷害・搭乗者傷害
- 車両保険
料率クラスは自動車の型式で決まるため、ここの部分を安くしようとしても方法はありません。
ただし車両保険を外したり、車両保険の保険金額を下げる、または免責金額を上げるなどの方法で、自動車保険の保険料を安く抑える事は可能です。
軽自動車には料率クラスはない
料率クラスは「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」、いわゆる3ナンバー、5ナンバーの車に適用されるものであり、「自家用軽四輪乗用車」、いわゆる軽自動車には適用されません。
はな さん
どうして軽自動車には料率クラスがないんですか?
あかり さん
軽自動車に適用されない理由はは事故率や事故での保険金の支払額が、3ナンバーや5ナンバーの車に比べて低いためだと言われています。
ただし様々な種類の軽自動車が販売されるようになってきている昨今、軽自動車にも料率クラスを適用しようとする動きもあるようです。
現在は協議中のようですが、2020年を目途に導入される予定のようです。
まとめ
- 自動車保険の保険料は、様々要素を基に算出される
- 要素の中の一つに、車の型式による料率クラスがある
- 2020年度を目途に軽自動車にも料率クラスが導入される予定である
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