自動車保険と一言で言っても、損保であったり、共済や農協など、様々な言葉を聞くので、よくご存じない方は混乱するかもしれませんね。
ここではその種類や違いについて解説します。
損保について知ろう
まず損保ですが、正式には損害保険と呼びます。
この損害保険は、基本的には人間の身体ではなく、物に対して掛けられます。
生命保険が人命に対して掛けられるのに対して、損害保険は突発的に発生した災害や事故に対する損害に適用されます。
具体的には、生命保険はケガや病気、そして人命に対して掛けられる保険であり、損害保険は車が事故で壊れたり家が火災で燃えるなどに対して掛けられている保険という事になります。
損害保険は、基本的には物に対して掛けられると言いましたが、例外もあります。
傷害保険や医療保険と呼ばれるのがそれで、病気やケガに対しての補償も行われています。
終身保険に代表される死亡保険は第一分野と呼ばれ、自動車保険は第二分野、そして生命保険でも損害保険でも扱っている、傷害保険や医療保険は第三分野と呼ばれています。
共済制度とは?
そして次に、共済が保険と異なる点を解説します。
自動車保険と共済で最も異なる点は、保険が不特定の方がその対象になっているのに対し、共済は職業や地域の団体に限定された制度だという点です。
この団体が、お互いに助け合える様に出資金を出し合って運営されているのです。
共済は営利を目的としないので、保険と比較すると割安となっているケースが多いです。
共済は保険業法上、保険という呼び方をしてはならないという決まりがあります。
ですから、自動車保険とは呼ぶことが出来ず、自動車共済、またはマイカー共済などという呼ばれ方をされています。
保険会社で取り扱われている様な共済は比較的安心な共済が多いのですが、法的根拠の無い無認可共済も数多く存在していますから注意が必要です。
共済は条件さえ満たしていれば設立自体は可能ですから、法的な根拠が無いと言っても違法という訳ではありません。しかし、根拠法がある共済の方が、法律にそったチェック機構も整っていて安心感があるといえるでしょう。共済制度の大きなデメリットの一つとして、経営が破綻した場合にもそれらを守る契約者保護が存在しません。
ですからその共済の信頼性や規模などで、加入をよく検討した方が良いと言えるでしょう。
規模の大きな共済として、全自共の自動車共済やJAの自動車共済、全労済のマイカー共済などがあります。
このJAが農協が運営する共済で、一般的に農協とはこのJAの自動車共済の事を差します。
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