自動車保険は、事故などの損害を契約の範囲内で補償してもらえる制度です。
しかし、中には保険料が上がるから自動車保険を使わない、という方もいらっしゃいます。
それでは何の為に保険に入っているか分からないだろう、と思われるかもしれません。
しかしこれには理由があり、保険料の支払いを受ける事により、更新時の等級が下がり、次回の保険の更新料が上がってしまうからです。
等級と保険料の関係
自動車保険は、入りたての時は等級がまだ小さくなっています。
大抵、6や7等級なのが一般的でしょう。
しかし1年間、保険料の支払いを受けなければ翌年には等級が一つ上がります。
この場合、事故などを起こしたか起こしていないかは問題ではなく、自動車保険を使ったか使っていないかが焦点となります。
こうして等級が上がると、保険料も安くなる事になります。
そして事故などで車両保険を使う場合、例えば三等級ダウン事故の場合、次回の更新で等級が三つ下がる事になります。
等級が下がると今度は次回の更新の際の保険料が上がりますから、無計画に自動車保険を使ってしまうと、長期的に見ると損をする可能性が生じます。
ですから、保険をいくらから使用するのかという事を考える必要があるのです。
ではいくらの事故なら保険を使用した方が良いのかという事ですが、その人の等級や加入している自動車保険のプランによって大きく異なります。
ですから、誰でもこの金額なら保険を使った方が良い、という回答は出来ません。
しかし、誰にでも言えて何よりも大事なことは、
自動車保険を使った場合と使わなかった場合の出費額をしっかりと比較して検討するという事です。
長期優良割引という制度
例えば長期無事故の場合、長期優良割引という制度があります。
16等級くらいまで、自動車保険は等級が上がるにつれ安くなりますが、そこからは横ばいとなり変わらなくなってしまいます。
ですから保険会社によっては、長期優良割引を独自に設け、更に割引を行ってくれる制度があるのです。
それまでに積み上げてきた等級による割引に加えて、長期優良割引が適用されればかなり割引金額は大きくなりますから、出来れば保険はあまり使いたくないでしょう。
逆に保険の使い過ぎや、入りたてで事故を起こして5等級以下になってしまうとデメリット等級といって、保険料はとても高くなり、最悪の場合保険の加入を拒否されてしまいます。
事故の事を保険会社に報告すれば、保険を使用するかを確認されます。
その際に、
使用すると今後の保険料はどういった見通しになるのかを確認して、しっかりと検討してから保険を使用するか判断するのが、最も確実な方法となります。
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