高速道路を走っている時に、思わずドキッとしてしまうことがあります。その代表的な例としては、前方を走ってした車が急ブレーキを踏んでしまったケースでしょう。
高速道路では一般道以上にスピードを出して走ることができるので、十分な車間距離をあけていたとしても、ドキリとする瞬間です。このケースで事故になった場合、過失相殺はどうなるのか考えてみましょう。
高速道路で前方の車が急ブレーキした時の過失相殺を考えよう
まず前提として考えておきたいことがあります。高速道路と言っても、走っているのは車だけではなく二輪車も含まれます。つまり、前方で急ブレーキをするのは車に限った話ではないということです。
そこで二輪車の含めて過失相殺がどう動くのか考えてみましょう。まず前方後方ともに車であるというケースですと、過失割合としては5対5となります。
いずれも同じだけ責任があると判断されるようです。後続車からすると、急ブレーキを踏むほうが悪いとするかもしれません。
しかし、
後続車としても前方の車が急ブレーキを踏んでも対応できるほど車間距離をあけておくのが基本です。
ですので、どちらにも責任があると判断されています。
後続車が二輪車であったケースを考えてみましょう
この場合、前方を走る車に対して後続が二輪車となるのですが、過失割合としては7対3くらいになるようです。同じケースなのにどうして相手が二輪車になると、車の責任が強くなるのかというと、車の方が優者であると判断されているからです。
交通事故の場合、同じような事故であってもその相手が問題になってきます。歩行者が最も弱い存在であり、車が最も強い存在なので、仮に二輪車側からぶつかってきたとしても、車には責任が発生するのです。ですので、上で書いたのと同じケースでも車の方が責任が重いと判断されて、過失割合も大きくなってしまいます。
最後に先ほどとは逆の例を考えてみましょう。前方を走るのが二輪車であり、後続を走るのが車という例です。
このパターンでも基本的には変わりはありません。二輪車側の責任が3割、自動車側の責任が7割という過失割合になってしまいます。基本的にはこの割合でもって過失相殺が行われるようです。
しかし、交通事故というのは1つ1つの事故によって状況なども違ってきます。ですので、判例通りに過失相殺がなされるのかというとそうでもありません。色々なケースや状況を考えて、過失割合が決まってきますので、飽くまでも目安程度に考えておくようにしてください。
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