人身傷害保険と搭乗者保険の違いは何ですか?

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人身傷害保険は、同乗者には適用されない保険と誤解されがちです。

しかしこの認識は間違っており、実際には人身傷害保険も搭乗者保険と同じ様に、ご自身だけではなく同乗者の怪我などに関しても補償されています。
そしてその逆で、搭乗者保険は運転者自身には適応されないと誤解されている方もいらっしゃいますが、こちらも契約車両に乗っている人間全員が補償の対象となっています。
では人身傷害保険と搭乗者保険は何が違うのかという事ですが、その支払われる保険金の計算方法が大きく異なります。
それらの違いをここで解説します。

搭乗者保険は、自動車に搭乗中の傷害保険となります。

搭乗中に怪我などをされた場合に、他の保険とは無関係に定められた金額を支払われます。
入院と通院の際には、4日以内なら一万円、それ以上になると10~100万円の間でのお支払となっています。
そして死亡や後遺障害の場合にも、保険金はその重度などにより、定められた金額となっています。
これらは、人身傷害保険が支払われない場合にも請求をする事が出来ます。

それに対して人身傷害保険は、契約車両の搭乗者が怪我をした事で生じた治療費用や慰謝料、休業補償などの内、加害者から支払われない分に関しての補償を行います。
ですから、加害者が全額を補償する場合には適用される事はありません。

例えば単独事故の場合、その事故で負った怪我に過失のある加害者は存在しませんから、加害者からの支払いも当然ありません。
こうしたケースも、人身傷害保険に加入していれば補償される事になります。
またあなたが過失を起こしてしまった場合にも、あなたが被害者に対して支払えない不足した分を、人身傷害保険によって補償する事が可能です。

人身傷害保険で補償される金額は、実際の損害額によって異なります。
入院や通院が必要な損害の場合、治療費、休業損害、精神的損害などに関して補償される事になります。
また後遺障害が残る場合には、これに加えて将来の介護料や逸失利益が加わります。
そして死亡した場合には、更にご家族の精神的損害に対する補償や、葬儀費用なども補償されます。

おおまかに分けるなら、搭乗者保険は損害に対して定額での補償となり、人身傷害保険は家族の精神的損害や将来の介護料まで含めた、実際の損害額に対しての補償となります。

その保険料は補償の範囲が狭い搭乗者保険の方が比較的割安となる事が多いですが、実際の保険料は各保険会社やプランによっても異なります。
現在はインターネットで簡単に一括見積もりを行えますから、そうしたウェブのサービスを活用する事であなたに合った自動車保険が見つかるでしょう。

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