交通事故と言ってもその規模は様々です。
大ケガを負わせてしまうような事故もあれば、コツンと当ててしまうような事故もあるので、一概に保険を使うのがいいとは言い切れません。
そこで小さな事故であれば保険を使わない選択肢もあることを知っておきましょう。
小さな事故なら保険は使わない方がいいの?
小さな交通事故であれば保険は使わない方がいいと言われています。
一方で、大きな事故の場合は損害賠償も数億円という単位になることもあるので、保険にはきちんと加入しておいた方がいいでしょう。
では、保険の等級制度について詳しく考えていきます。
そもそも一般的な自動車保険ではノンフリート等級というものが導入されています。
新規加入した時は原則として6等級から始まり、1年間無事故で保険を利用しなかったケースでは翌年に1つ等級が上がっていきます。
反対に事故を起こして保険を利用した場合、等級が3つダウンする仕組みになっています。
つまり、保険を利用してしまうと、その分だけ等級が下がってしまい、翌年からの保険料が割高になってしまうのです。
2012年にこの等級制度は改定されており、保険を利用した場合はさらに事故有としての特別割増期間がつくことになりました。
どうして改定されたんですか?
現在では事故を起こして保険を利用すると、3等級のダウンにプラスして3年間は割増料金になってしまいます。
ある意味、自動車保険の使い方が難しくなったとも言え、安易に保険を利用してしまうと、かなり損をしてしまう可能性が考えられます。
各保険会社によって、この割増率は異なっているのですが、一般的に事故なしの保険料と比較すると約2割程度は高くなります。
小さい事故という基準はどこで判断する?
小さな事故の基準は人それぞれになるのですが、10万円程度の損害で済む事故を想定してみてください。
この場合、保険会社に連絡を取ってみて、保険を使った場合と使わなかった場合の保険料を試算してもらうといいでしょう。
この時に注意したいのは翌年だけではなく、3年間分の保険料の試算してもらうことです。
この差額を確認することで、保険を使う方が良いのか、使わない方が良いのかがわかります。
事故を起こしても保険を使わなければ、等級そのものは下がらないので、翌年からの保険料が上がることはなく、等級も1つ上がります。
トータルでの出費を考えて、保険を使うか使わないかを決めるといいでしょう。
コメント