今、売れている車と言えば軽自動車やハイブリッドカーでしょう。しかし最近は軽自動車とは逆の流れを行く大型車やスポーツカーの人気も高まっているのです。
安い車と高い車の二極化
一時期は軽自動車の人気が爆発的でしたが、最近は除々に燃費の悪い大型車の人気が一部で沸騰しています。また、新しいスポーツカーが日本で発売されたりと、燃費の良さよりも走行面やデザインを重視した車の良さが見直されています。
どこの業界にも吹いている風かもしれませんが、特に車や家電関係の業界では安い物と高い物の二極化が進んでいます。例えばオーディオの世界では、昔にオーディオ業界から撤退したメーカーがオーディオブランドを復活させ、高級オーディオを発売したりしています。これは明らかに富裕層やお金に余裕のある中高年を狙った戦略であり、実際に一定の人気を得ています。
それと同じように、自動車メーカーや富裕層などを狙い燃費を度外視した「楽しい車」の開発に力を入れてきているのです。車好きの富裕層は車に安さではなく走る楽しさを求めますから、やはり最低限の需要があるのでしょう。だからこそ、今は軽自動車だけが売れている訳ではなく、燃費も価格も高い走る楽しさを追求した高級車なども売れていると言える訳です。
軽自動車の人気もこれから伸びる!
高級車の人気もそうですが、人気の伸び率で言えばさすがに軽自動車の方が上でしょうし、大多数の人たちに支持されているのでこれからますます人気は伸びます。実際に軽自動車の売れ行きはまだまだ好調ですし、富裕層を除けば多くの人たちが低燃費を最重視して車を選んでいます。
車の維持費で頭を悩ませている人は多く、その維持費の中心がガソリン代。そしてガソリン代の高騰が深刻していけば更に維持費を圧迫して、とてもじゃないけど燃費の悪い車は利用出来ない。景気が良くなれば話は別だけどその気配もない、そんな状況だったら軽自動車が売れ続けるのは当たり前です。
ただし軽自動車だからって何でも売れる訳ではなく、最近ではインテリアを重視した車が特に売れています。軽自動車が人気になれば軽自動車にこだわる人が増えるという当然の流れが起きて、その期待に応えるために自動車メーカーも軽自動車のデザインに力を入れてきています。そして燃費さえ安くなれば良い、という考えで軽自動車としてはちょっと高めの車を買う人も最近は増えているのです。もしかしたら軽自動車はちょっと地味、というイメージは近い未来に消えて、オシャレで楽しい軽自動車がどんどん売れるようになるかもしれません。
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