駐車違反における点数の減点逃れとは、駐車違反をした際に出頭をせずに違反金さえ振り込めば減点されない、という仕組みを利用するものです。違反金を払っているのですから違反者はきちんと罰を受けてやる事はやっていますので、減点逃れではあっても違法行為ではありません。
減点逃れという抜け道
制度が変わる前は違反金の納付率が非常に低かったので、現在のように違反金を払えば免許の点数が減点されないというルールに変わりました。現在のルールになってから違反金の納付率は上がりましたが、砕けた言い方をすればお金さえ払えば免許の点数は減らない抜け道が出来た事になります。このルールを作った警察は減点逃れよりも違反金の納付率を上げる事を優先したのでしょうが、要するにこれは駐車違反をした人はドライバーというよりも車の持ち主として扱われるルールなのです。
つまりドライバーだったら運転している責任があるので減点対象になるけど、所有者なら運転していた責任は無い、という見方で減点はされないのです。少し語弊のある言い方になってしまったかもしれませんが、それでも違反金の納付率はほぼ100%に近い状態になったので、その点については制度を変えてメリットが増えたと言えます。ただし制度を変えてから出頭する人が一気に減ったというデメリットもあり、制度を変更する前と後どっちが良かったのかはなかなか意見の割れる所ではあります。
悪質なドライバーは厳しく取り締まられる
駐車違反をしても減点されない抜け道があるからと言って、何度も何度も駐車違反をしていたら車の使用は制限されてしまいます。特に短期間で駐車違反を繰り返すと数ヶ月の使用禁止は間違いなく、例え減点逃れの道があったとしても悪質なドライバーが厳しく取り締まられるのは当然です。
誤解してはいけない点として、減点逃れとは駐車違反した人を見逃す制度ではない、という事です。
- 減点されなかったとしてもきっちり違反金を納付する義務はありますし、警察が出頭も違反金の支払いも拒否するような人を見逃す訳がありません。それに駐車違反をした人が認められれば出頭を求められる事もあるので、あくまでも減点逃れという道があるだけであり、出頭している人も普通に居るという事は覚えておきましょう。
また、どうしても免許の減点が無いと知ると気が緩んで駐車違反を繰り返してしまう人が少なからず居るのも問題となっています。でも既に説明した通り駐車違反を繰り返すと自分の車を使えなくなるので、車はちゃんと駐車OKの場所だけに停めるようにしましょう。
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