高齢者ドライバーの増加と保険料について

お役立ち知識集
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少子高齢化の影響で高齢者ドライバーは随分と増えましたが、高齢者ドライバーの増加と保険料には重要な関連性があります。まず最近は車の利用者が減った事で保険会社の保険料が値上がり傾向にあるのですが、保険料が値上がりしている原因は利用者が減っているだけとは限りません。

高齢者ドライバーの事故リスクについて

保険料というのは事故リスクが高いほど上がっていくものですが、高齢者ドライバーが増えると事故リスクの上昇に繋がると考えられます。社会全体での事故リスクが高まると保険会社は制度改革をして保険料を値上げする傾向にありますから、このまま少子高齢化が進むと更に保険料が上がるのでは? という問題が危惧されています。
とは言え車の利用者が急激に減るとか、高齢者の数が一気に増えるなど非現実的な事が起こらない限り保険料が今すぐ格段に値上げされる事は無いでしょう。従って、高齢者ドライバーが増えると保険料が上がる可能性はあるけどそれは今すぐの話ではなく、今は保険会社も高齢社会が進んでも保険料を上げずに済む制度などを模索している段階なのです。

新制度と旧制度の比較

高齢者ドライバーが増加して事故リスクが増えるから保険料が高くなる、という問題について旧制度と新制度を比較してお話しましょう。2013年から自動車保険の仕組みが変更されて等級による割引率などが変わったのですが、ここで一つ例を出します。旧制度の場合、もし事故を起こさずに過ごし翌年の等級が8等級なら割引率は28%でしたが、新制度では40%です。それに比べて、旧制度で事故を起こして翌年が17等級の場合だと割引率は57%、新制度だと38%になります。

今説明した数字から分かる通り、新制度では事故を起こさなかった場合は旧制度よりも高い割引率になるけど、事故を起こしたら旧制度よりも低い割引率になります。新制度では事故を起こした場合の方が割引率が低くなる、これが高齢者ドライバーが増えて事故リスクが高まると保険料の支払いが高くなってしまう事の裏付けです。もちろんこのような制度になったのは高齢者ドライバーの影響だけではなく、他にも様々な要因が絡んでいます。

しかし

  • ドライバー全体の事故リスクが高まれば、今後更に制度が改革されて事故を起こした時の保険料は値上がりするかもしれません。でも事故さえ起こさなければ何も問題無い訳ですから、とにかく保険料値上がりの煽りを受けたくなかったら事故を起こさない事に尽きるでしょう。

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