高額な損害賠償の例

お役立ち知識集
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交通事故の損害賠償は数万円の例があれば数百万円の例があり、過去には数億円規模にもなった例があります。さすがに数千万円や数億円の交通事故はそうそう起きるものではありませんが、複雑な状況が絡まると損害賠償が跳ね上がる事は良くあります。少なくとも当事者たちの示談だけで解決出来るような交通事故で高額な損害賠償になる事はなく、死亡事故など深刻な時ほど損害賠償が高騰する傾向にあると考えられます。

損害賠償が高額になった例

損害賠償が3億円になった交通事故は実際に起きていて、その事故では右寄り走行をしていた被害者(バイク)と車線変更して交差点を曲がろうとした自動車(加害者)が衝突しました。そして被害者は重症を負い体に大きな後遺症を残す結果になり、尚且つ介護が必要になったために介護費用が認められ、被害者の家は介護しやすいように家を改築する方法を選択したのです。この交通事故は加害者にほぼ100%の責任があると認められ、被害者側には5%ほどの責任があると判断されました。

この交通事故で損害賠償が3億円もの規模になった理由はやはり介護費用が認められた事にあり、家の改築はもちろん普段の生活に必要なお金も含まれていたはずです。今回の例で分かる通り、治療費や入院費だけではなくその後の生活でほぼ永久的に費用がかかる事になった場合、加害者はその費用を負担するために多額の損害賠償を払う事になる訳です。更に被害者にほぼ全ての責任があると判断されたら、損害賠償が下がる見込みもありません。

治療費と入院費だけで高額になる例は稀?

他にも数億円の損害賠償が認められた交通事故の例はありますが、それらの交通事故のほとんどは被害者に後遺症があった場合になります。つまり

  • 高額な損害賠償が発生する場合は、被害者に後遺症が出来たケースが間違いなく含まれる
  • という事です。

    例え全治半年や一年だとしても、治療費や入院費だけで数億円の損害賠償を支払うべきと判断される事は相当に稀です。しかし治療費や入院費に関わらず、後遺症が残って長年に渡る介護費用が必要と判断されたら、損害賠償は跳ね上がると見て良いでしょう。

    また、もしも被害者の年収が5000万円だとして、交通事故のせいで1年間仕事出来なくなった場合、単純に考えて被害者は5000万円のお金を損したと考えられます。そうなると加害者は5000万円のお金を負担する義務が出来る訳で、それに治療費などを含めると損害賠償が1億円を突破するケースも出てきますから、

    • 相手の所得で損害賠償が大きく変わる場合もあります。

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